エイブリック、山形大学での半導体出前授業の成功
2025年6月4日、エイブリック株式会社は山形大学にて半導体に関する出前授業を行いました。このイベントは、山形大学と東北半導体・エレクトロニクスデザインコンソーシアム(T-Seeds)が協力のもと開催され、半導体産業の重要性が高まる中で学生に対する教育の一環として位置づけられています。
本授業には、約200名の山形大学工学部1年生が参加しました。ABLICは、半導体技術の基礎的な部分から、アナログ半導体とデジタル半導体の違い、日常生活における半導体の具体的な応用例まで幅広く説明しました。その結果、参加者の理解度は98%、満足度は92%という高評価を得ました。
出前授業の内容
授業ではまず、「半導体とはどのようなものか?」という基本的な疑問に対する解説が行われました。その後、アナログ半導体の特徴や用途について具体的な事例を基に説明しました。特に、アナログ半導体が環境センサーなどの分野で活躍していることを強調し、学生たちが身近に感じられるような形で知識を提供しました。
また、エイブリックが誇る独自の「CLEAN-Boost(R)技術」を用いたSDGsへの貢献方法についても話がありました。この技術は、微少な水分や発電菌からエネルギーを得るものであり、次世代のエネルギー利用に大きな可能性を秘めています。これにより、学生たちはエネルギーの見える化や電池不要の製品に関心を持ち、未来への挑戦を感じることができました。
学生からの反響
授業後のアンケートでは、多くの学生からポジティブな意見が寄せられました。アナログ半導体が様々な自然現象を信号として処理しているという理解が得られたことや、持続可能な社会に向けた開発の重要性を実感したという意見が目立ちました。また、講義内容が小学生にも理解できるように工夫されており、非常に分かりやすかったという感想も寄せられました。
成田教授のコメント
講義を担当した山形大学工学部の成田克教授は、エイブリックの講義が学生にとって貴重な学びとなり、特にデジタルに親しむ学生たちにとってアナログの重要性を認識する良い機会となったことを強調しました。未来を見据えた人材育成のため、今後もエイブリックとの連携を深めたいと述べています。
エイブリックは、半導体産業の発展だけでなく、地域社会との繋がりを大切にし、次世代の人材育成に努めています。これからも新しい技術を通じて、持続可能な社会への貢献を目指して活動を続けることでしょう。
エイブリックは、2018年にセイコーグループから独立したアナログ半導体専業メーカーであり、その技術は多様な分野に応用されています。今回の講義もその一環として位置づけられ、次世代のリーダーたちに半導体の魅力と可能性を伝える貴重な機会となりました。