AIと水素エネルギー
2025-02-26 14:50:56

AI技術と東京大学が手を組み水素エネルギー革命を目指す

AI Power株式会社が東京大学との共同研究を進めることが発表されました。このプロジェクトでは、人工知能を活用した高性能な水分解光触媒の開発を目指しています。この水分解光触媒は、太陽エネルギーを効率的に利用して水を分解し、水素を生成するための重要な技術です。

現在の技術では、既存の可視光応答型光触媒は十分な効率を発揮できておらず、特に長波長の可視光を吸収する能力に制限があります。量子収率が1%未満の状態では、商業的な実用化には至っていないのが現状です。この限界を打破するために、AI Powerの先進的なAI技術と、堂免教授の豊富な触媒科学の知識が融合することで、画期的な研究が実現する見込みです。

堂免教授は、この取り組みに関して、「AI PowerのAI技術により、触媒科学への新たな視点がもたらされる。これまでの研究では解決できなかった複雑な問題を統合的に解析することが可能になる」と期待を寄せており、特に可視光領域での高効率な反応を目的とした多角的アプローチが成功の鍵になるとしています。

一方、松田社長は、「我々のAI解析技術が東京大学の最前線の触媒研究と融合し、クリーンエネルギー社会の実現に寄与することを確信している」と述べ、共同研究を通じて新たな発見があることを強調しています。

この研究プロジェクトでは、堂免教授が実験研究を指導し、AIによる触媒候補の選定とその実験的な検証が行われます。AI Power社は、AIアルゴリズムを使い実験条件の最適化を提案し、大規模なデータ解析によるフィードバックを通じて、研究の精度を高めていきます。この革新的なアプローチにより、水素エネルギーのコスト削減や新しい材料開発手法の確立も期待されています。

共同研究の期間は2025年3月1日から2026年2月28日までの1年です。この期間中に期待される成果として、以下の3つが挙げられています。
1. 太陽エネルギー変換効率を5〜10%に引き上げることで水素のコストを大幅に削減。
2. AIと材料科学の融合による新たな研究開発手法の確立。
3. クリーンエネルギーの生産技術の実用化を加速し、「脱酸素」社会の実現に寄与する。

AI Powerは、次世代エネルギー技術の開発を目指し、持続可能性を重視した革新を進めています。AIを活用した「水素マグネシウムエネルギー」などの研究開発により、高効率化とコスト低減を追求しています。新宿区に本社を構える同社は、これからのエネルギー供給の在り方を変える力を秘めています。AI技術と最先端の触媒科学が交わることで、新たな未来が切り拓かれる日も近いかもしれません。


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会社情報

会社名
株式会社日本パブリックリレーションズ研究所
住所
東京都新宿区四谷4-28-4YKBエンサインビル 12F
電話番号
03-5368-0911

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