日本の生物工学を世界に発信!
2024年9月、東京工業大学大岡山キャンパスにて第76回日本生物工学会大会が開催されます。これに先立ち、JASIS 2024と日本生物工学会が連携し、先端技術をテーマにした産学連携シンポジウムを行います。このシンポジウムは、昨年に続いて2回目の開催となります。
生物工学の革新と自動化の重要性
20世紀終盤に誕生した日本製のDNAシークエンサーは、国際的なヒトゲノム解読プロジェクトを推進した立役者です。しかし21世紀に入ると、さまざまなバイオテクノロジー関連の革新的な技術が、残念ながら多くは海外から導入されるようになっています。このような状況を打破するために、日本の研究者と産業界の連携が不可欠です。
これからの課題を見据えた連携
今回のシンポジウムでは、過去の成功事例やアーカイブを評価し、これからの日本の科学技術をどう発展させていくかについて討論します。特に、「自動化」の進展が急務とされており、産業界は研究者のニーズを迅速に取り入れ、開発を加速させる環境を作る必要があります。
シンポジウムのプログラム
シンポジウムは、以下のプログラムで実施されます:
1.
生物工学分野における自動化の課題と展望
- 堀之内 貴明(産業技術総合研究所)
2.
分析機器メーカーの自動化取り組み事例
- 田川 雄介(株式会社島津製作所)
3.
動物細胞培養の自動化に関する取り組み
- 蟹江 慧(近畿大学)
4.
分析検査の前処理作業におけるロボット自動化
- 大石 保之(ヤマト科学株式会社)
また、JASIS 2024のトピックスセミナーでは、バイオ実験の自動化や今後の展望についても議論されます。さらに、関連イベントとして「生物工学と分析産業の交流会」が予定されています。このイベントでは、日本生物工学会と業界の専門家が集まり、情報交換を行う機会が提供されます。
まとめ
新たな技術の発展、特に自動化の進化は日本の生物工学にとって大きな課題です。日本の技術者が何を必要としているのかについての対話が求められる中で、産学が協力することで新たな先端技術の開発が期待されます。本シンポジウムが日本の生物工学を世界に発信する貴重な機会になることを心から願っています。
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