「KUSANAGI」農業革命
2023-10-31 20:16:56

国産初!ショートディスクハロー「KUSANAGI」が誕生。農業の生産性向上に貢献

国産初!次世代型ディスクハロー「KUSANAGI」が農業を変える



島根県松江市に本社を置く三菱マヒンドラ農機株式会社は、10月31日、国産初のショートディスクハロー「KUSANAGI」の量産体制を確立し、出荷を開始しました。この画期的な農業機械は、日本の農業を取り巻く現状を大きく変える可能性を秘めています。

作業効率と環境への配慮を両立



「KUSANAGI」は、水田や畑作での粗耕、緑肥の鋤き込み、除草など、幅広い作業に対応できるディスクハローです。従来のロータリー式耕耘機に比べ、作業能率は約3倍(時速8~10km/h)に向上。燃費も約1/4に削減できるため、大幅なコスト削減を実現します。

さらに注目すべきは、環境への配慮です。水田での秋耕(秋に稲わらをすき込む作業)においては、温室効果ガスのメタン発生量を5割削減できる効果が期待されています。地球環境問題への意識が高まる中、この点は大きなアドバンテージと言えるでしょう。

中小規模農家からのニーズに応える国産モデル



これまで、国内のディスクハロー市場では、大型トラクター向けの輸入製品が主流でした。三菱マヒンドラ農機は2019年からトルコ製のディスクハローを輸入販売していましたが、中小規模農家からは「手頃なサイズのディスクハローが欲しい」という声が多数寄せられていました。

この声に応えるべく、2年前に開発に着手。45~60馬力クラスのトラクターに対応する「KUSANAGI」を完成させました。本州の多くの農家にとって使いやすいサイズ感と、高いコストパフォーマンスを実現した国産モデルです。

人手不足解消への期待



日本の農業現場では、深刻な人手不足が大きな課題となっています。作業効率の向上は、この課題解決に不可欠です。「KUSANAGI」は、その点において大きな期待が寄せられています。発表以来、全国の農業従事者から多数の引き合いがあり、その高い実用性が証明されています。

出荷式では、近畿地方に向けて3台の「KUSANAGI」が出荷されました。三菱マヒンドラ農機は、今後も全国各地での展示会や実演会などを積極的に展開し、「KUSANAGI」の普及に力を入れていく予定です。

「KUSANAGI」の技術と特徴



「KUSANAGI」は、大型トラクター向けのディスクハローを参考にしながら、日本の汎用トラクター向けに小型化、改良されたモデルです。トラクターの動力を使わずに作業機の重さを利用し、円盤型のディスクで土を切るように耕起します。

浅耕、播種床の準備、除草、肥料・堆肥の混和、表層の固い土の破砕、作物残渣・緑肥のすき込みを一度に高速で行えるため、作業効率の大幅な向上が期待できます。畑作だけでなく、水田での作業にも対応可能です。

まとめ



「KUSANAGI」は、単なる農業機械ではありません。日本の農業の未来を担う革新技術の結晶です。作業効率の向上、コスト削減、環境への配慮という三拍子揃った「KUSANAGI」は、日本の農業を大きく変える可能性を秘めています。今後、その活躍に注目が集まります。

会社情報

会社名
三菱マヒンドラ農機株式会社
住所
島根県松江市東出雲町揖屋667-1
電話番号
0852-52-2111

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