シニア層の起業が活発化!2023年の新設法人状況
2023年、全国で新たに設立された法人の数は過去最多の15万3,405社に達しました。これは前年と比較して7.8%の増加を示しており、起業に対する意識の高まりが伺えます。特に目を引くのは、企業を新設する代表者の平均年齢が48.4歳と過去最高を記録したことです。この傾向は、特にシニア層が新たな挑戦をする動機にもつながっています。
シニア起業者の現状
株式会社アントレが行った独自調査によると、独立を検討する会員の中で50代は35%を占め、こちらも過去最多となっています。これは、定年退職後の新たな職業を模索するシニア層が増加していることを意味します。同社は、独立や起業に関する情報の提供に加え、会員向けのサポートも展開しており、様々な働き方の選択肢を提案しています。
50代層のシニアが多くなっている背景としては、柔軟な働き方のニーズが高まっていること、また豊富な経験を持つこの世代が新たな事業に挑戦しやすくなっていることなどが考えられます。これにより、50代以上の起業者の割合は20年前と比較して約3歳の高齢化が進んでいる状況が見受けられます。
経験職種の多様化
このシニア起業者の特徴として、マネジメント経験を有する人が多く、その職種も多岐にわたります。特に、「営業」「企画・経営」「飲食スタッフ」といった職種が多く、経験者が多く登録されています。営業職ではマネジメント経験者が1.0%、飲食スタッフが0.1%、企画・経営では2.7%と、幅広い経験を持った起業者が増えてきていることが分かります。
人気の開業希望業種
開業希望業種の中で、特に人気が高いのが「飲食」で9.2%を占めています。次いで、IT・通信が8.2%、宅配サービスやテイクアウトもコロナ後の潮流に乗って人気を集めており、リサイクルやリフォーム業も上位にランクインしています。このように、個人での開業が可能な業種への関心が高まりつつあります。
まとめ
アントレは、今後も独立起業に関するセミナーを開催したり、人気業種の情報を提供したりすることで、シニア層を含めた幅広い年代の起業家を支援し続けます。新たな挑戦を希望する方々に向けて、有益な情報を届けることで、良好な社会環境を築いていきたいと考えています。企業や個人が相互に利益を得られるようなコミュニティ作りを進めていきます。