コロナウィルス除去技術
2022-02-10 10:00:06
安価で安全な新型コロナウィルス除去技術が実現
安価で安全な新型コロナウィルス除去技術が実現
新型コロナウィルスの影響が続く中、注目を集めるのが、安価で安全なウィルス不活化技術の開発です。本技術は、食品添加物の塩化カルシウム(塩カル)と重曹を利用したもので、99.6%もの不活化率を達成しました。
方法の概要
研究チームは、国立感染症研究所が提供した新型コロナウィルスの株を用いてテストを行いました。特定の宿主細胞でウィルスを増殖させた後、塩カルと重曹を使った試薬で不活化を試みました。実験の結果、25%塩カルを添加した溶液では、ウィルス量が大幅に減少しました。
さらに、1%の塩カルと重曹を用いた場合でも、90%のウィルスが除去されたことが確認され、特に重曹の効果も顕著でした。
幅広い病原体への応用
この技術は新型コロナウィルスに特化したものではありません。大腸菌やノロウィルスといった他の病原体に対しても不活化効果が確認されています。今後、さまざまな感染症の対策に役立つ可能性が期待されます。
安全性と経済性
塩カルは食品添加物として広く認知されており、1%以下の濃度であれば健康への影響はないとされています。また、環境に優しく、消毒液として利用した後も水で簡単に処理できます。これにより、より経済的に感染症対策が可能となります。
今後の展開
この新技術は現在、国内特許が出願されており、実用化に向けた取り組みが進められています。特に、発展途上国の感染症対策や、畜産・養殖分野での応用が期待されています。企業との連携も視野に入れながら、広く社会に貢献していく計画です。
まとめ
新型コロナウィルスの不活化技術が、塩カルと重曹を利用して手ごろな価格で実現しました。これは、感染症対策だけでなく、環境保護にも配慮した方法として注目されています。未来の感染症対策が、この技術によって革新されることを期待せずにはいられません。
会社情報
- 会社名
-
スズキeco株式会社
- 住所
- 東京都文京区千石1-24-16
- 電話番号
-
03-3941-2512