古民家を再生する魅力の詰まったKATARITSUGIモデルハウス
小田急不動産株式会社が新たに手掛けた「KATARITSUGIモデルハウス」が、一般社団法人全国古民家再生協会が主催する「第12回再築大賞」で林野庁長官賞を受賞しました。このプロジェクトは、古民家の魅力を生かしながら新しい形で生活空間を提供することを目指しています。
伝統を受け継ぐモデルハウス
「KATARITSUGI」は、新潟県阿賀町にある約160年の歴史を持つ古民家の材料を使用した平屋モデルハウス。特に注目されたのは、リビングの大梁に使われている古材です。この古材は、長年にわたり地域に根付いてきた文化のシンボルでもあります。
このモデルハウスはただの住宅にとどまらず、地元の文化や歴史を大切にしながら作られています。環境に配慮した事業活動の一環として、古材を新築住宅に再利用する仕組みを構築しており、地域経済に貢献することを目指しています。古民家の持つストーリーを次世代へと語り継ぐ役割も担っています。
受賞作品の特徴
受賞した「KATARITSUGI 開成モデル」は、古材を丁寧に解体し、その再利用が行われています。使用されている古材の炭素貯蔵量は約4トンで、全体の20%を占めます。また、国産の無垢材を用いることで、輸送や加工に伴うCO2排出を抑制しています。このモデルハウスは、断熱等級6、エネルギー消費性能4スターを達成し、快適性と効率性を兼ね備えています。
モデルハウスの基本情報
- - 所在地: 神奈川県足柄上郡開成町
- - 土地面積: 245.6㎡(74.3坪)
- - 建物面積: 130.0㎡(39.3坪)
- - 間取り: 2(3)LDK
この家には、古材提供者の想いを記録した「家史」が提供され、施主と家主の双方にとって意義深い存在となります。古材はただの材料ではなく、次世代に語り継がれるべき資産として位置付けられています。
再築大賞の意義
「再築大賞」は、再利用可能な素材を活用し、長期にわたり快適に暮らせる住宅を表彰する建築賞です。この賞は、循環型社会の実現に向けての優れた事例を顕彰し、持続可能な未来を作り出すための取り組みを広めることを目的としています。「KATARITSUGIモデルハウス」は、神奈川県内の建物として初の受賞を果たし、注目を浴びています。
未来への取り組み
小田急不動産は、サステナビリティ経営の一環として、古民家の古材を利用した新しい住宅づくりに積極的に取り組んでいます。地域資源を循環させることで、環境への負担を軽減しつつ、地域経済の活性化を図る「KATARITSUGI」プロジェクトは、延々と続く伝統的な暮らしと現代の生活が交差する場でもあります。
このように、古民家の魅力を生かした住宅が新たな時代に向けて進化し続けています。輝かしい未来に向かって、住環境の選択肢としてより多くの人に支持されることでしょう。