共同醸造プロジェクト「能登の酒を止めるな」第3弾が始動
能登の酒蔵を救うための新たな取り組み、「能登の酒を止めるな」プロジェクトの第3弾が立ち上がりました。このプロジェクトは、2024年に発生した令和6年能登半島地震によって被害を受けた石川県能登地方の酒蔵を支援することを目的としています。今回、秋田県男鹿市を拠点にする「稲とアガベ株式会社」と、能登町の「鶴野酒造店」がタッグを組み、共同醸造した日本酒「稲とアガベと谷泉」を1550本限定で3月24日より発売開始します。
プロジェクトの背景
2024年1月1日に発生した能登半島地震では、多くの酒蔵や酒販店が甚大な被害を受け、営業を続けることが困難な状況となりました。「能登の酒を止めるな!」プロジェクトは、復興を願う声を受けて立ち上がり、全国の酒蔵からの支援を募り、共同で酒造りを行うことで被災蔵の再生を図るものです。これまでのクラウドファンディングを通じ、実に3,285人もの人々から58911700円の支援が集まりました。
鶴野酒造の取り組み
石川県鳳珠郡の「鶴野酒造店」は、全壊した酒蔵の再建を目指しながら「能登の酒を止めるな!」プロジェクトに参加しました。今回の共同醸造は、鶴野酒造の14代目、鶴野晋太郎さんの「それでも酒造りを続けたい」という情熱から生まれました。彼は、日本酒イベントで出会った「稲とアガベ」の岡住修兵さんと共に、震災からの復興を目指しています。
地元の素材へのこだわり
「稲とアガベと谷泉」では、能登町にあるひらみゆき農園のブルーベリーを副原料として使用しています。この農園も震災の影響を受け、再建のためには支援が必要な状況です。ブルーベリーの品質にもこだわり、農園の代表・平美由記さんがその選定に深く関わっています。地元の素材を大切にしながら、酒造りを通じて地域復興を促進しています。
限定販売とその意義
この共同醸造酒「稲とアガベと谷泉」は、2500円(税込)で、3月24日から稲とアガベ提携の酒販店やECサイトで順次発売されます。お酒の購入は、ただの飲酒にとどまらず、能登の未来を支えるための一助ともなります。酒造りにかける情熱が詰まった本商品は、ネットワークを通じて多くの人に飲んでもらいたい一品です。
結びに
現在も復興に向けた道は険しいですが、世界に一つだけの酒を通じて、能登の再生への道筋を模索していく意義は計り知れません。新たな日本酒がもたらす未来に、私たちも歩みを進めていきましょう。さらに多くの人々がこの動きに触れ、能登の酒蔵を支援するきっかけとなることを願っています。酒を飲むたびに、地域の歴史や人々の思いを感じられる素晴らしい体験を提供してくれる「稲とアガベと谷泉」を是非ご堪能ください。
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