トーキョー工務店の挑戦
2022-06-16 15:30:01
トーキョー工務店、10億円の資金で新たな事業承継を実現へ
トーキョー工務店、事業承継に向けた新たな一歩
トーキョー工務店が発表した10億円のM&A資金確保は、建設業界における事業承継問題を解決する重要なステップとなる。
建設業界の現状
建設業は、日本国内での重要な経済基盤を支え、多くの会社が存在しています。しかし、近年、後継者不足が深刻な問題として浮上しています。帝国データバンクの調査によれば、建設業の後継者不在率は、全業種の中で最も高い70.5%に達しており、この状況は過去6年間続いています。特に中小建設業者は、高齢化やコロナ禍の影響で苦しい状況に直面しており、外部への事業承継を考える企業が増加しています。
事業承継の取り組み
トーキョー工務店では、建設業者4社の事業承継を受け入れる形で、持続的な成長を目指しています。管理部門を統合しコスト削減を進めつつ、DXを導入することで技術者が現場での業務に集中できる環境を整備しています。また、過去5年間では事業承継を行った技術者の離職率は10%未満を維持しており、働きやすい環境の構築には成功しています。事業承継は、単なる転売を目的とせず、建設業の長期的な発展を促進する視点から進められています。
10億円のM&A資金
トーキョー工務店は、このたび事業承継やM&Aを進めるために10億円の資金を確保しました。この資金は、一都三県を対象に、設備・構造設計事務所、ゼネコンや小規模工務店、さらには環境問題へ貢献する企業をターゲットとしています。買収方法は事業譲渡または法人売買で、1社あたりの買収額は0円から10億円まで幅広く対応する予定です。
トーキョー工務店の企業概要
トーキョー工務店は、1964年の創業以来、品質と安全にこだわりながら、設計から新築工事、リニューアル工事まで多岐にわたる業務を行っている建設会社です。現在、技術者を中心に38名のスタッフを擁し、2022年度の売上目標は35億円に設定しています。社長の野坂幸司氏は、確かな技術と信頼を基にした事業の展開を目指し、さらなる成長を築いていく意向を示しています。
結論
トーキョー工務店が進める事業承継とM&Aへの取り組みは、単なるビジネス戦略にとどまらず、建設業界全体の未来を見据えた重要なステップとなることでしょう。今後の動向に注目が集まります。
会社情報
- 会社名
-
株式会社トーキョー工務店
- 住所
- 東京都渋谷区千駄ヶ谷3-16-5 北参道GATE6階
- 電話番号
-
03-4405-4885