飲食店の電話注文を革新する「Camel AI Call」
最近、飲食業界に新たな光をもたらす音声AIサービス「Camel AI Call」が登場しました。このサービスは、株式会社tacomsが開発したもので、飲食店のテイクアウト電話注文を自動化することを目指しています。2023年の2月、同社は注文の受付についての特許(特許第7817776号)を取得し、その独自のシステム構成が注目されています。
特許取得の背景
飲食業界では慢性的な人手不足が続いており、ピークタイムにおける電話注文の対応が従業員にとって大きな負担となっています。この問題を解決するために、tacomsは「店舗のオペレーションに負担をかけないこと」を最重視し、開発を進めました。従来のAI技術では、商品が品切れの場合や調理に時間がかかる場合、顧客に後から連絡をする必要があり、これが店舗の負担を増やす原因となっていました。このため、同社はリアルタイムで店舗の状況を反映し、無理のない注文のみを受け付けるシステムを開発しました。
特許技術の主なポイント
「Camel AI Call」では、独自のフローを用いて注文を受け付ける前に、AIが店舗の状況を自動で判断します。この技術は、全国10,000店舗以上で利用されている注文一元管理サービス「Camel」とのリアルタイム連携によって実現されています。
注文の受け付けプロセス
1.
受取希望時間の取得
AIはまず、顧客から受取希望時間を取得します。
2.
店舗状況のリアルタイム判定
AIは、顧客の希望時間に対して、店舗の営業時間や調理時間、商品在庫などの情報を瞬時に照合します。
3.
「提供可能」な場合のみ注文受付
店舗が無理なく提供できると判定した場合に限り、AIは具体的な商品名や数を取得します。この内容は「Camel」を通じて自動的にPOSやキッチンプリンターに連携されるため、従業員は手動で入力する手間が減ります。
4.
代替案の提示と転送
希望時間が営業時間外の場合や、会話が失敗した際には、自動で従業員に電話を転送し、顧客に不便を与えない仕組みを備えています。
5.
自然対話処理
AIとの対話は自然言語によって行われ、顧客は手元での操作を必要としないため、ストレスのない注文体験を提供します。
今後の展開
現在「Camel AI Call」は一部の飲食チェーン店での実証実験を行っています。今後、参加する店舗やブランドを拡大し、正式リリースを目指します。実店舗での先行導入についての問い合わせも受け付けており、詳細は同社のサービスサイトで確認可能です。
株式会社tacomsについて
tacomsは、「発明で、半径5mの人を幸せに」をミッションに掲げ、飲食業界向けのAll-in-One AI Platform「Camelシリーズ」を開発しています。新たなプロダクトの提供を通じて、現場の従業員や顧客を幸せにすることを目指しています。
本社は東京都目黒区に位置し、2019年に創業されました。代表取締役の宮本晴太氏が率いるこの会社は、飲食業界の未来を切り開くべく積極的に新しい技術の開発に取り組んでいます。