リガク・ホールディングスのグループ企業、株式会社リガクは、最新の携帯型ラマン分光計「CQL IDシリーズ」を国内販売開始しました。
このシリーズには、Max-ID、Gen-ID、Narc-IDの3機種が含まれており、特に化学物質の探知能力が格段に向上しています。これにより、製品は安全や保安上の脅威に対処できる、最適なソリューションとして市場に登場しました。特に、1064nmのレーザー励起光源を使用することで、有色物質や不純物を含む複雑な化学物質の分析が可能となります。
「CQL IDシリーズ」は、特に法執行機関や政府機関での使用を見越して設計されています。化学兵器や爆薬、有害な工業化学物質、さらには違法薬物の識別に至るまで、幅広い用途に対応。例えば、最大5成分までの混合物を自動で分析する能力を備えており、現場で危険物の情報を迅速に確認することができます。もし、危険物に暴露した場合でも、即座に対処できるようなシステムを構築しています。
加えて、ライブラリーの拡充と管理が可能になっており、各ユーザーが自分専用の独自ライブラリーを追加または共有できるシステムが特徴です。CQL IDシリーズは、特に猛毒ノビチョクなどの化学物質ライブラリーを完備しており、使用者のニーズに細かく応えられるような設計になっています。
そして、リガクはこのCQL IDシリーズを2024年9月に開催予定の「JASIS 2024」で展示する計画を立てています。この展示会では、最新技術を実際に目の当たりにすることができるため、多くの関係者からの注目が集まることが予想されます。
リガク・アナリティカル・デバイセズは、携帯型ラマン分光計分野のパイオニアとして、多くの機関にその信頼性と能力を認められています。化学的脅威に対する対策を行う各種機関のため、リガクグループは新たな技術開発に力を入れることで、安全な社会の実現を目指しています。
技術革新が進む現代において、リガクのCQL IDシリーズは、化学物質探知の新たなスタンダードを提供することとなるでしょう。これからの展開に期待が高まります。詳細については、リガクの公式ウェブサイトをぜひご覧ください。