CyCraftが新たなID管理支援サービスを開始
2024年7月、サイバーセキュリティ企業CyCraftは、日本市場で新しい特権アカウントリスク検出サービス『XCockpit Identity』の提供を開始しました。このサービスは主にActive Directoryにおける企業のアカウント設定ミスを検出し、可視化、さらには修正作業の効率化を目指しています。そして、2024年11月からは、MicrosoftのEntra ID(旧称Azure Active Directory)への対応も発表され、より幅広いアカウント管理機能のサポートが実現されます。
クラウドサービスとID管理の重要性
Microsoft Entra IDは、Microsoft 365やAzure、Dynamics 365などの主要アプリケーションの権限管理を可能にするクラウドIDおよびネットワークアクセス制御サービスですが、日本におけるクラウドサービスの普及は急速に進んでいます。EXGEN NETWORKSの調査によると、日本では大企業の40%以上、そして中小企業の51%がActive Directoryを使用しており、総務省の調査でも77.7の日本企業がクラウドサービスを利用しています。特に、AzureはPaaSやIaaSの利用において広く使われており、Entra IDの重要性がより高まっています。
サイバー攻撃の増加とアカウントリスク管理の重要性
しかしながら、クラウド環境では、IDに関連するサイバー攻撃が増えており、特権アカウントのリスク管理が今後の大きな課題とされています。マイクロソフトのレポートによると、権限が多数与えられる一方で、実際に使用される権限はわずか5%であることが確認されています。このため、ユーザーアカウントの50%以上は高度な権限を持ち、攻撃者によるアカウント奪取が容易になっています。
XCockpit Identityの機能
CyCraftの『XCockpit Identity』は、複雑なアカウント管理を解決するために以下の機能を提供します。
- - アカウント影響度分析: AIを活用し、特権アカウントの影響度を分析。攻撃者による攻撃の予測や企業内アカウントの特権境界の調査を行います。
- - 脅威の前兆監視: 特権アカウントのアクティビティを監視し、悪用の兆候を即座に特定します。
- - 可視化によるアカウント管理: アカウントを悪用から守るために、攻撃サーフェスを把握し、ADアカウント管理におけるセキュリティ指標を定量化し、企業のセキュリティ向上へとつなげます。
CyCraftの未来と取り組み
CyCraftはAI技術を駆使し、最新のセキュリティ動向や脅威の研究を続けており、常にお客様に最適なセキュリティ管理ソリューションを提供することに注力しています。2024年11月、日本最大規模の国際情報セキュリティ研究会議『CODE BLUE』では、CyCraftがプレゼンテーションを行います。
興味のある方は、ぜひCODE BLUEブースにお立ち寄りください。最新の製品情報はウェブサイトで確認できるほか、直接のお問い合わせも歓迎しています。
公式サイトでの最新情報にもご注目ください。