株式会社Godot、AIマネジメントシステムのISO/IEC 42001認証を取得
2023年4月3日、兵庫県神戸市に本社を構える株式会社Godotが、AIマネジメントシステムに関する国際規格ISO/IEC 42001:2023の認証をSGSジャパンから取得しました。これは日本初の認証事例とされており、信頼性や倫理性、安全性など国際的な基準に沿った取り組みを行っていることが証明された形となります。
Godotとは
Godotは、行動原理解明に特化したディープテック・スタートアップで、2022年に設立されました。AI技術を駆使して、認知と身体の拡張を図り、誰もがウェルビーイングを追求できる社会を目指しています。日欧に拠点を持ち、国際機関や研究機関との提携を進めつつ、2022年には国連WHO主催の「WHO WPRO Innovation Challenge」で入賞も果たしています。
認証取得の意義
SGSジャパンの審査を通じて、Godotが構築したAIシステムの設計・運用体制が信頼性や倫理性、安全性において国際水準であることが確認されました。共同創業者兼CTOの鈴井豪氏は、「社会的技術(Social Technology)」、「透明性(Transparency)」、「包摂性(Inclusivity)」を重視しており、社会や環境に悪影響を及ぼさない技術開発に努めています。今回の認証は、社員たちの取り組みが国際基準で認められた大きなステップと位置づけられています。
ISO/IEC 42001についての理解
ISO/IEC 42001は、AIシステムを利用する組織におけるマネジメント体制の要件をリスクベースで定めたものです。この規格は、AIのリスクを適切に特定し軽減することに加え、公平性やプライバシーへの配慮を必須としています。また、AI特有の学習データや機械学習に関する考慮事項も含まれ、重要な規格とされています。特に企業はこの認証を取得することで、責任と透明性を持ったAI活用が実現されることになります。
今後の展望
Godotでは今後も、AIMSに基づいた体制の継続的な改善と強化を進め、顧客が安心してAIソリューションを活用できる環境整備を図っていきます。このような課題に対して、企業は十分な透明性と説明責任を果たすことが求められており、Godotはその先駆者として国内外での影響力を高めていくことでしょう。国際的な認知を得ることで、さらなるビジネスチャンスが広がることが期待されます。