TXOne Networks JapanとPwCコンサルティングの新しいOTソリューション
近年、製造業やインフラ、エネルギー業界においてはOT(オペレーショナルテクノロジー)環境へのサイバー攻撃が急増しており、企業はその脅威に対応するための新たな手段を求めています。その中で、TXOne Networks JapanはPwCコンサルティングと連携し、OT環境の資産を迅速に把握するための新たなソリューションを開発しました。この革新的な取り組みにより、企業は自身のOT環境の安全性を高めると同時に、経営判断の質を向上させることが可能になります。
新ソリューションの概要
TXOneのOT環境に特化したセキュリティソリューションとPwCコンサルティングの高度なコンサルティング力が組み合わさることで、企業はOT環境内の資産を自動的に検出することができ、さらには脆弱性やセキュリティリスクをリポート形式で受け取ることが可能となります。特にこのソリューションは、製造プロセス等の稼働に影響を与えることなく、資産情報の把握や構成の可視化を実現する点が特徴的です。
主な支援内容
本ソリューションの利用によって、PwCコンサルティングは企業に対し以下の支援を提供します:
1.
ネットワーク情報や資産の詳細情報の収集 - TXOneの技術を活用してOT環境の全体像を明確にし、リスク管理を施します。
2.
資産情報一覧とネットワーク構成図の作成 - 定期的な更新が行われるため、常に最新の情報を基にした判断が可能です。
3.
脆弱性とセキュリティリスクのリポート - 企業が直面する具体的なリスクを把握するためのレポートが提供されます。
4.
詳細なリスクアセスメントの提案 - 企業のニーズに応じて、リスクに対する具体的な対策方針を策定することも可能です。
これにより、企業はOT環境におけるリスクを的確に理解し、必要な対策を講じる第一歩を踏み出すことができます。
業界の反応
PwCコンサルティングのパートナーである上村益永氏は、この協業について「TXOneの強固な技術とPwCの豊富なコンサルティングノウハウを融合させることで、OT環境の資産とリスクを“見える化”することができる。これにより企業は重要な意思決定を行うための信頼性の高い情報を手に入れることが可能になる。」とコメントしています。
また、TXOne Networks Japanの代表取締役社長である近藤禎夫氏は、「OT環境のセキュリティは企業の持続可能性に直結する重要な課題であり、PwCとの協業を通じて企業が自らのリスクを理解する手助けをする。」と語り、今回のソリューションの重要性を強調しました。
今後の展望
このOT資産把握ソリューションは、2025年10月24日から実際の支援が開始される予定で、国内外の製造業やインフラ運営企業、自治体との広範な展開が期待されています。TXOneはこの取り組みを通じて、OTセキュリティの標準化と普及に貢献していく考えです。企業のサイバーセキュリティ対策が進化し続ける中で、TXOneとPwCコンサルティングの共同事業は今後も注目されるでしょう。