高校生と企業の共創で新たな制服を制作
株式会社AOKIは、兵庫県立兵庫工業高等学校と手を組み、新制服を共同開発するプロジェクトを開始しました。このプロジェクトは、在校生から選抜された5名の「プロジェクトuniform」メンバーと共に進められ、全校生徒からのアイデアを集めて新たな制服のデザインを創造するというものです。
新制服のコンセプトは「不易流行」。この言葉には、常に変化し続ける一方で、変わらないものを大切にするという意味が込められています。完成は2027年度春を予定しており、学生たちが主役となるこのプロジェクトは、デザインの過程においても多くの生徒が参加することになります。
AOKIの背景と新たな取り組み
実は、AOKIはこれまでもスーツやフォーマルウェアといったビジネスウェアを通じて、お客様の生活に寄り添う製品を提供してきました。しかし、学生時代に身に着ける制服という分野に新たに挑戦することで、機能的でありながら個性を尊重した服作りを目指しているのです。特に「洗える」「動きやすい」「お手入れが簡単」というAOKIの持つ技術を、制服という新たな分野にも活用していく意義は大きいでしょう。
兵庫県立兵庫工業高等学校の教育方針
兵庫工業高校は、明治35年に設立された伝統ある学校で、現在も多くの学生に専門技術を教育しています。この学校では、生徒自身が制服制作に関与することで、自らの成長につながる学びを提供したいと考えています。その目的は、制服を大人が一方的に作るのではなく、学生が自らの意見やアイデアで参加することで、教育の一環として位置づけています。
デザインの決定に向けては、全校生徒にアンケートを行い、文化祭ではその結果に基づいて投票で最終的なデザインを決定します。こうしたプロセスを通して、学生たちはより主体的に学校生活を見つめ、共に新しい制服を創り上げる喜びを体感することになります。
まとめ
このAOKIと兵庫県立兵庫工業高校の新制服プロジェクトは、教育現場と企業との協力により、未来の学生たちにとって意味ある経験を創出することを目指しています。制服が完成する2027年度春には、学生たちがデザインに携わった成果を身にまとい、誇りを持って新たな一歩を踏み出す姿を見ることができるでしょう。今後の展開が楽しみです。