アートとテクノロジーの融合
2021-07-01 14:10:01

東京2020に寄せるアートとテクノロジーの融合:ザ・コンスタント・ガーデナーズ

アートとテクノロジーの共演:ザ・コンスタント・ガーデナーズ



東京で開催される「Tokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13」の一環として、ロンドンを拠点に活動するアーティスト、ジェイソン・ブルージュが手掛けるインスタレーション、「ザ・コンスタント・ガーデナーズ」が展示される。このプロジェクトは、2021年7月28日から9月5日まで、上野恩賜公園で行われ、入場料は無料である。

アートの内容と目的


本作品は、日本の伝統的な禅庭園と最先端のロボティクスを融合させたものであり、体育の競技によって生まれるアスリートたちの動きをデータ化し、それを基に作られたロボットアームを使って庭園デザインを創出するという試みである。具体的には、ランニングや体操、柔道など、さまざまな運動から得たデータを元に、アスリートたちの身体の動きを表現した砂紋を生み出す。

ロボットアームとして使用されるのは、14トンの黒い玄武岩と4トンのシルバーグレーの花崗岩で構成された砂利で、これを大規模なキャンバスに見立てて描かれる。このインスタレーションでは、毎日約150種類の独自のデザインが作成される予定だ。これにより、観客は時間の経過と共に変化するアスリートの動きを体感できる。時には一瞬の動作を抽出した作品もあり、見応えのある展示が期待される。

作品背景とメッセージ


ジェイソン・ブルージュは、「ザ・コンスタント・ガーデナーズ」が日本で初めて発表される作品であると話しており、ロボット工学とパフォーミングアートの新しい可能性を探求することで、観客に新しい体験を提供したいという意志を示している。彼はまた、鍛錬を積んできたアスリートたちへの賛辞を形にし、日本の人々に有意義な体験を提供することを目指している。

ブリティッシュ・カウンシルのマシュー・ノウルズ駐日代表も、このプロジェクトを通じて、日本と英国の文化的な交流が新たな道を開くと考えている。彼によると、文化的なコラボレーションは経済回復に向けても重要であるという。東京2020に合わせて、英国の最高のクリエイティビティを日本に再現できることを誇りに感じているとのことだ。

東京文化の新たな一面


「Tokyo Tokyo FESTIVAL」は、オリンピック・パラリンピックを背景に、東京という都市を文化的に盛り上げるために多彩なプログラムを提供している。「ザ・コンスタント・ガーデナーズ」はその中でも特に注目される作品であり、アートとテクノロジーの融合がどのように都市生活に新しい視点を提供するかを示す役割を果たしている。東京都及び東京都歴史文化財団が主催し、ブリティッシュ・カウンシルが特別協力している本イベントは、当初のプランに基づき新型コロナウイルス感染症対策を確実に講じながら開催される。

最後に


「ザ・コンスタント・ガーデナーズ」は、ただのアートインスタレーションではなく、文化的な架け橋として機能する。アートを通じて人々が集まり、新たな視点で都市やアートを考えるきっかけとなる。ぜひこの機会に、上野公園を訪れ、アートとロボティクスが織りなす新しい世界観を楽しんでほしい。公式ウェブサイトで最新の情報をチェックしてください。

会社情報

会社名
JASON BRUGES STUDIO
住所
United KingdomJason Bruges Studio,Netil House,1 Netil, London
電話番号

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