褥瘡評価の新時代
2026-04-16 10:29:02

AI技術による褥瘡評価支援システムの実現に向けた新たな一歩

AI技術が拓く医療の未来



株式会社フォーカスシステムズ、国立大学法人鳥取大学、株式会社マイクロンの三者は、褥瘡(床ずれ)の評価を支援するAIソフトウェアの共同開発に向けて基本合意書を締結しました。これは、高齢化が進む現代において、褥瘡が医療・介護の現場での重要な課題となる中、評価の一貫性を高め、医療従事者の業務負担を軽減することを目的としています。

褥瘡の評価とその重要性


褥瘡は、寝たきりや身体機能の低下により生じる皮膚や組織の損傷であり、特に高齢者のケアにおいて深刻な問題です。褥瘡の重症度はDESIGN-R®2020評価指標によって評価され、その結果の信頼性は評価者の経験や施設環境に依存しています。このようなばらつきを解消し、より客観的な評価を行うために、AIの導入が強く求められてきました。

協力体制の強化


今回の合意では、褥瘡の画像解析を行い、日本褥瘡学会の評価基準に基づく支援をすべく、三者の技術と知見を結集することが明らかになりました。医療従事者は褥瘡の評価と記録業務において重い負担を強いられており、AI導入がこの負担を軽減することが期待されています。

さらに、フォーカスシステムズでは2026年4月1日付でメディカルAI推進室を新設することを発表し、医療AI分野への取り組みを一層強化する方針です。これにより、共同開発プロジェクトはさらなる深化を見込まれています。

今後の展望


三者はこの基本合意書に基づき、AIによる褥瘡評価支援ソフトウェアの社会実装に向けた研究開発に着手することになります。PMDAとの相談を進めながら、医療機器としての実用化と電子カルテとの連携を視野に入れた開発が進む見込みです。

このAIシステムは、褥瘡の深さや滲出液量、組織状態の評価情報を提供し、画像と評価結果を記録・保存する機能を持つ予定です。ただし、このシステムは診断や治療方針を自動的に決定するものではなく、医療従事者による評価を補助する情報としての役割を果たします。

業界リーダーたちの声


フォーカスシステムズの代表取締役社長、森啓一氏は「AI技術の進展により、医療分野のデータ活用が進み、今回の合意が医療現場での負担軽減に貢献することを目指す」と述べています。また、鳥取大学の学長、原田省氏は「フォーカスシステムズやマイクロンとの連携を通じて、褥瘡評価の客観性と継続性が高まることを期待している」とコメントしました。マイクロンの代表取締役社長、鈴木宏昌氏は、AI活用による医療業務の負担軽減と質の高い医療提供の両立を目指していると強調しています。

最後に


このように、褥瘡評価支援システムの開発は医療現場において新たな価値の提供を目指しており、技術と医療の融合がもたらす未来に期待が高まっています。三者の協力によって、実際の医療現場での評価がどのように変わっていくのか、今後の展開に注目が集まります。


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会社情報

会社名
株式会社フォーカスシステムズ
住所
東京都品川区東五反田2-7-8フォーカス五反田ビル
電話番号
03-5421-7777

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