転職を意識する社会人の現状
パーソルキャリア株式会社の調査機関『Job総研』が実施した「2026年 転職意識調査」が注目を集めています。この調査は、今年の新年度が開始してから約3ヶ月が経過した時点で、407人の社会人に対してどのような転職意識の変化があったのかを明らかにするものです。
調査の背景と目的
最近、物価の上昇に伴い賃上げの動きが見られる中、企業は引き続き人材不足という課題を抱えています。このような状況のもと、社会人が転職を意識する理由は多岐に渡ります。これまでの調査からも「給与」や「成長感」、「はたらき方への不満」が転職意向に影響を及ぼす傾向があることは知られています。今回の調査での結果を通じて、どのように社会人の意識が変化しているのかを探ります。
調査結果の概要
調査の概要と結果を以下に整理します。
- - 調査対象者: 就業中の社会人407人
- - 調査期間: 2026年7月8日から7月13日
- - 有効回答数: 407
- - 調査方法: インターネットを使用した調査
転職意識の高まり
調査の結果、全体の61.4%が直近3ヶ月で転職を意識したと回答し、その内訳は「とても意識した」が20.1%、「たまに意識した」が41.3%でした。
転職を意識した理由としては、最も多かったのが「給与に不満を感じる」で35.2%で、これに対応する形で「業務内容が合わない」が34.8%、「成長を感じられない」が28.0%と続きました。この結果からも、転職シーズンが近づく中での社会人の切実な状況が浮かび上がります。
職場ストレスとの関連
さらに、76.2%の人々が直近3ヶ月間に職場においてストレスを感じたと答えています。最も感じやすいストレスの要因は「業務量」で41.3%となっており、次いで「上司・先輩との関係」が31.6%、給与やボーナスも30.0%と高い数字が挙げられました。また、ストレスを感じている人は転職を意識する割合が71.3%にも達し、明らかにストレスが転職意欲に影響を与えている様子がうかがえます。
今夏の転職計画
今夏に転職を考えているかの問いに対しては、57.5%が「転職済」「予定あり」「検討中」のいずれかと答えており、その内訳は「実際に転職済」が3.2%、「転職予定」が6.1%、「本格的に検討中」が12.8%、「迷いはあるが検討中」が35.4%となりました。
また、転職を考える理由は「給与に不満」と「はたらき方を変えたい」が同率で29.9%に上っており、成長を感じないことも要因として29.1%と続いています。
今後の展望
調査からのまとめとして、転職意識が高まる状況において、自分自身の「はたらき方」を見直す時期に来ているのかもしれません。新年度開始直後の転職意識が、3ヶ月を経過した段階で現実的な選択肢として認識されるようになってきたのです。
企業側では、ただ人材の流出を阻止するのではなく「辞めない理由」を提供することが求められています。業務環境が新体制へ適応していく中で、社員の成長機会やはたらき方を見直す努力も重要です。今後も、こうした転職の波は続くでしょう。企業にとっては、より良い働き方を実現するための施策が光を見出す鍵となるに違いありません。
パーソルキャリアのJob総研は、今後も「はたらく」というテーマに基づいた調査を続けていきます。そして、透明性のある情報発信を通じて、社会人が新たなキャリアを見つける手助けを目指してまいります。