2023年8月、熊本県熊本市は記録的な大雨に見舞われ、多くの地域で浸水被害が発生しました。この状況を受け、高槻市は迅速な支援を決定し、9月1日から市職員5名を派遣することになりました。高槻市は過去に熊本市から災害応急対応への助言や被災家屋の被害認定調査を受けた経緯があり、その感謝の意を込めて職員派遣を申し出たのです。
高槻市の濱田剛史市長は、8月29日に行われた派遣職員の激励会でこれらの支援の意義を強調しました。「熊本市には以前、大阪府北部地震の際に助けてもらいました。このたびは私たちの出番です。皆さんは自分の力を発揮し、被災地の方々が一日でも早く日常を取り戻せるよう努めてください。また、現地で得た経験を高槻市の災害対応にも生かしてほしい」とメッセージを送りました。
派遣される職員は、安藤進吾さん(危機管理室)、児島美穂さん(資産税課)、白石弘樹さん(危機管理室)、下飼手秀典さん(危機管理室)、白川卓也さん(長寿介護課)の5名で、それぞれが異なる期間で活動します。彼らは罹災証明書の受付や発行業務など、直接的な支援を行うことが予定されています。
児島美穂さんは代表として、「私たちは少しでも早く被災地の皆さんが安心できる環境を取り戻せるよう全力で取り組みます」と意欲を示しました。高槻市の職員によるこの支援は、熊本市が直面する困難な状況を少しでも軽減する手助けとなることでしょう。また、支援後に得た知見や経験は、高槻市にとっても今後の防災・減災に役立つ貴重なものとなるに違いありません。
このような地域間の連携は、災害時における迅速な対応を可能にする仕組みの一環です。高槻市は、今後も必要に応じて支援の手を差し伸べる意向を示しており、他の市町村にも同様のアプローチを呼びかける動きが期待されます。どうか、無事に任務を遂行し、被災地の復興へ向けて希望の光をもたらしてほしいと願います。