台湾ビリオン電機、日本市場へ本格参入
台湾ビリオン電機グループが、日本の通信とエネルギー市場に正式に参入しました。2024年6月、東京ビッグサイトで開催されたCOMNEXT 2024に出展し、日本国内で5G通信の新しいユースケースを提供する姿勢を示します。
日本子会社の設立と事業内容
ビリオン電機株式会社は、2024年1月に日本の子会社を設立。台湾で50年以上にわたる通信技術と電源製造の専門知識を活かし、太陽光インバーターや蓄電池システム、EV充電スタンドなどを製造・販売しています。特に、交通や映像との組み合わせによる5G技術の展開を重視し、日本市場での販路開拓に注力しています。
蓄電所の開発とエネルギー効率
ビリオン電機は2025年に5つの高圧電力の系統連系蓄電所を整備する計画を掲げています。日本国内では、2009年から太陽光発電の普及が進んでおり、2023年には6,935万kWの設備容量を誇っています。ビリオン電機は、台湾の先進的な蓄電システムの開発技術を活かし、日本でも系統連系型蓄電所の普及を目指します。
参加展示会と新製品
グループは、2024年2月28日から3月1日まで開催のスマートエネルギーWeek 2024にも参加。単相および三相の太陽光発電インバーター、ハイブリッド蓄電システム、全てを一つに集約した産業用蓄電システムなど、台湾製の創エネルギーや蓄電ソリューションを日本市場に紹介しました。
さらに、6月にはCOMNEXT 2024において、鉄道や交通機関向けの5Gネットワークソリューションを提案しました。5G CPE(顧客端末)であるM300-AX、8235-JPL、8355P-JPLなどは、幅広い周波数帯に対応し、通信事業者やネットワーク管理者にとって最適な選択肢となっています。
日本市場への意気込み
ビリオン電機の社長、陳忠廷氏は「蓄電池の製造からシステムインテグレーションまで、高い技術力を持っている」と述べ、日本法人の本社を神奈川県川崎市に移転します。新たに製品展示エリアと蓄電製品のサポートセンターを設置し、地域密着型の技術サポートサービスを強化する考えです。
企業情報
ビリオン電機株式会社は、東京都港区港南に本社を置き、9月から川崎市に移転する予定です。日本市場を視野に入れたビジネスの深化に取り組み、通信や蓄電製品の提供で地域社会に貢献していきます。
- - 住所: 〒108-0075 東京都港区港南2丁目16番2号太陽生命品川ビル28階(9月から川崎市に移転)
- - 電話番号: 03-6826-2076
- - ホームページ: ビリオン電機株式会社
このように、台湾ビリオン電機は日本市場での存在感を高め、未来の通信とエネルギーの融合を目指す姿勢を着実に進めています。