法蔵寺 花火を繋ぐ
2022-07-19 10:00:13
和歌山・有田川町 法蔵寺の「二十日の晩奉納花火」が危機! 200年の歴史を繋ぐクラウドファンディングがスタート
和歌山県有田川町にある法蔵寺は、弘法大師を祀る小さな寺院。地元の人々から「お大師さん」と親しまれ、四季折々の風景を楽しめる場所として親しまれています。
しかし、近年、人口減少や新型コロナウイルス感染症の影響で、江戸時代から続く「二十日の晩奉納花火」の開催が危ぶまれています。
この花火は、法蔵寺が毎年8月20日にお大師さんの縁日(21日)の前夜祭として打ち上げてきたもので、2005年には有田川町の無形文化財にも指定されています。かつては、地元の村人から納められた麦初穂で、住職自ら火薬を調合して手作りの花火を上げたのが始まりと言われています。
しかし、近年は開催資金が不足し、この伝統ある花火を続けることが困難になってきました。
法蔵寺では、この状況を打開するため、クラウドファンディングで資金を募ることを決断しました。
「一瞬×感動=『一生涯』」をテーマに、多くの人々に忘れられない夏の思い出を作り、日本の伝統的な花火を次世代へ繋いでいきたいという熱い思いが込められています。
今回のクラウドファンディングには、地元だけでなく、花火師や大学教授など、様々な人々が賛同しています。
花火師の藪田さゆりさんは、法蔵寺の檀家であることから幼少の頃から法蔵寺に通い、花火を通して地域と繋がりを感じてきたそうです。
奈良大学文学部文化財学科准教授の大河内智之さんは、法蔵寺が位置する内崎山が、鎌倉時代の仏教改革者である明恵ゆかりの地であることを紹介し、歴史と文化を繋ぐ花火の重要性を訴えています。
CuboRex代表取締役の寺嶋瑞仁さんは、法蔵寺の住職との繋がりから今回のプロジェクトに関わり、地域活性化に取り組む法蔵寺の活動を称賛しています。
法蔵寺住職は、「二十日の晩奉納花火」を未来へ繋ぐために、クラウドファンディングへのご支援を切に願っています。
この伝統ある花火が、これからも地域の人々の心を繋ぎ、夏の夜空を彩り続けることを願っています。
会社情報
- 会社名
-
浄教寺
- 住所
- 和歌山県有田郡有田川町長田542
- 電話番号
-
0737-52-2469