創立120周年を迎える麴町学園が未来を見据えた教育革新に挑む

創立120周年を迎える麴町学園の教育の挑戦

1905年に設立された麴町学園が、2025年に創立120周年を迎えます。この節目の年を機に、生徒たちに未来の社会に必要な力を育むための教育革新が進められています。特に注目されるのが、「みらい科」と呼ばれる新しい探究教育プログラムです。

麴町学園の教育理念

麴町学園の教育の根本には、創立者である大築佛郎の「科学の目を開くことをはじめ、広い知識や教養を身につける新時代の良妻賢母を育成する」という理念があります。しかし、時代の変化と共にその意味も変わり、現在は「豊かな人生を自らデザインできる自立した女性の育成」というビジョンに改められています。これは、VUCA社会（変動性、不確実性、複雑性、曖昧性）において活躍できる人材を育成することを目指しています。

「みらい科」の新しい探究教育

「みらい科」は、従来の教育に加え、未来を見据えた新しい探究活動を通じて生徒たちに自己の可能性を広げる機会を提供します。2024年度には、アップデートされた「みらい科」が導入され、探究活動がさらに強化されます。これは、社会の変化に柔軟に対応できる力を身につけるための取り組みです。

生徒たちは、自分が興味を持つ問いを見つけ、それに取り組む中で非認知スキルを育みます。特に、答えのない問題に協働で挑戦する姿勢が求められます。2024年度には、『地方創生★アイデアコンテスト』に参加し、沖縄県総合事務局長賞を受賞した実績もあり、その成果が教育活動全体に相乗効果をもたらすことが期待されています。

英語教育と理科教育の重要性

さらに、麴町学園は「Active English」や「Active Science」といった教育プログラムも導入しています。「Active English」では、生徒が使える英語を身につけるための授業を行い、口を動かすことを重視したアプローチが特徴です。また、「Active Science」では、理科への興味を深めるため実験中心の授業を展開しています。理科が好きな生徒には、サイエンス探究クラスを通じて深い探究を促進し、将来的な進学に向けた支援を行っています。

120周年を迎えた麴町学園の意義

麴町学園は、120周年を迎えるにあたり、「自立した女性」を育成するための教育を継続的にアップデートし、時代の変化に対応し続けます。生徒たちが多様な経験を積み、想像力を育むことで、未来で活躍できる力を身につけることができると期待されています。理事長である坂本久美子氏は、「本校は挑戦を続け、卒業生が自分の力で未来を切り拓く人材になれるよう導いていく」と語っています。