就職活動における業界・企業研究の実態
株式会社インフォマートは、2025~2026年3月卒業予定の大学生・大学院生605名を対象に、就職活動における業界や企業研究の実態調査を実施しました。調査結果からは、学生たちが業界や企業に関する情報収集に苦労している現状が浮き彫りになりました。
調査の概要
調査は2024年12月6日から12月11日までの期間に、インターネットリサーチの形で行われました。
調査対象は、就職活動を行っている、または行っていた大学生と大学院生です。回答者は605名に上り、多様な意見とともに実際の苦労が集約されました。
主な調査結果
業界・企業研究に苦労している学生の存在
調査結果によると、業界や企業研究に苦労していると答えた学生は約3人に1人に達しました。具体的には、「自己分析」に苦労していると回答した学生が53.4%にのぼる一方で、「業界・企業研究等の情報収集」に関する苦労も33.4%となり、情報収集に対する課題が浮き彫りになりました。
業界重視の志望企業選び
また、志望企業を選ぶにあたって、業界を重視する学生が7割以上にのぼりました。「非常に重視した」「やや重視した」と答えた学生の合算は71.0%で、ほとんどの学生が業界の重要性を理解していることが確認できました。
業界・企業研究の方法
業界研究や企業研究を実施している学生は約7割に達し、主な方法としては「就活情報サイトの利用」や「企業のホームページの閲覧」が挙げられました。業界分析や企業決算書の分析等、より詳細な情報を得るための試みが不足していることも否めない結果となっています。
生成AIの利用状況
さらに、4割以上の学生が自己PRや志望動機の作成、業界・企業研究に生成AIを活用した経験を持っています。生成AIが特に「自己PRの作成・添削」で活躍している一方で、業界研究や企業研究に関しては利用度が少ないことが分かりました。
まとめ
調査結果からは、業界・企業研究が就職活動において重要である一方、情報収集の面で難しさを感じる学生が多いことが浮き彫りになりました。業界の深く掘り下げた知識を得るためには、単なる情報収集にとどまらず、業界分析レポートや企業の決算報告書にアクセスする必要があると考えます。
実際、業界研究を通じて新しい興味や視野が広がったエピソードも多く寄せられています。「旅行業界を調査している時に、地域創生のプロモーションに興味を持ち広告業界も考えるようになった」などの実体験は、今後の就職活動において重要な教訓となるでしょう。
また、当社の提供する「BtoBプラットフォーム 業界チャネル」を通じて、さまざまな業界の情報を手軽に得ることが可能です。特に就職活動支援ツールとして多くの教育機関に利用されています。多様な情報源にアクセスし、自らの就職活動をより有意義なものにしていくことが期待されます。
インフォマートの紹介
インフォマートは1998年に設立され、企業間取引の業務効率化を促進しています。提供するトータルなサービスは、業界動向と主要企業の情報を短期間で得られる環境を整備し、企業間の取引を活性化することを目指しています。企業や学生が抱える情報の悩みを解決する手段として、信頼できる情報源を提供し続けます。