広島の介護改革
2022-05-26 14:00:05
広島発の介護現場における働き方改革とICT活用の実証研究を開始
広島発の介護現場における働き方改革とICT活用の実証研究
広島県で新たに始まったプロジェクトは、介護業界における働き方改革とICTの導入の可能性を探るものです。介護職は高齢者への直接的なサービス提供を行うため、その労働環境がサービスの質に大きく影響します。しかし、現場では依然として人手不足といった課題が存在し、これに対処するために業務の効率化が急務です。ここで重要なのが、ICT(情報通信技術)の導入です。この取り組みは、単に効率を上げるだけでなく、職員の働きがいを高めることを目指しています。
プロジェクトのスタート
この研究は2022年6月から9月にかけて実施され、医療法人社団明和会が運営するサービス付き高齢者向け住宅「さくらす大野」が検証の場となります。その内容は、ICT機器を用いて職員の業務量やストレスレベルを測定し、介護サービスの質にどのように影響するかを見極めるものです。具体的には、脈拍や呼吸、室内環境のセンサーを利用し、両者を比較します。これにより、介護士が働く環境の改善が直接的にサービス提供の質向上につながることを期待しています。
働きがいの定義
広島県では、働きがいを「従業員が所属する組織で価値を感じ、自律的に取り組むことができる状態」と定義しています。職員の心理的な要素から働きがいを醸成するため、ICT導入を単なる技術的な面に止めず、効果的なマネジメントと組み合わせることが重要です。
地域連携の重要性
中小規模の法人が多い介護業界では、資源が限られています。そこで、地域の企業と協力することが、より良い環境作りの一助になると考えられています。このプロジェクトは、広島から全国へ「働きがい」と「業務効率の向上」が実現可能であることを示すものになります。
未来への展望
介護現場でのICT導入と働き方改革を実証するこのプロジェクトは、全国的にも注目されています。ITと人の親和性を高めることで、介護業界の抱える課題を解決し、業務の質を向上させることが可能です。結果がどのようになるのか、今後の展開に目が離せません。
このプロジェクトを通じて、介護業界の「働きがい」の向上が図られることで、広島から全国へとその成功事例を広めていくことが期待されています。
会社情報
- 会社名
-
医療法人社団明和会
- 住所
- 広島県廿日市市丸石2丁目3-35
- 電話番号
-
0829-54-2426