農家に寄り添う日本果汁と宝ホールディングスの新たな挑戦

株式会社日本果汁は、農家の持続的な活動を支援するために、宝ホールディングスと協力を深める第三者割当増資を行いました。この取り組みは、両社が共に農業の持続性を守り、地域に根ざした活動を進めることを目指しています。

日本果汁について

日本果汁は、京都を拠点に国産果実の加工を手掛ける会社で、設立以来、全国の農家との強い結びつきを築いてきました。彼らは、自社工場を持ち、少ロットから大ロットまでの果実加工を柔軟に対応できる体制を整えており、果肉や果汁だけでなく、皮や種、葉までを無駄なく利用した商品開発に取り組んでいます。これは、地域の農家と適正価格で果実の取引を行うための重要な手段となっています。

特に、無駄の出ない加工を通じて、農家に還元する経営方針は、多くの生産者から信頼を得ています。日本果汁は、持続的な農業を実現するためには、農家の安定的な生産が必要であると認識しており、その実現に向け、様々な努力を続けています。

宝ホールディングスとの協業

宝ホールディングスの子会社である宝酒造は、日本果汁から供給される国産果汁を使用し、さまざまなチューハイを製造しています。特に、「寶CRAFT」ブランドは、多くの支持を集めており、農家の持続性を確保することで美味しい商品を生み出し続けることが、双方の理念に合致しています。

日本果汁と宝酒造は、農業活性化のため、定期的に全国の農家を訪問しており、果実の収穫応援イベントも開催しています。例えば、毎年行われる京都水尾のゆずの収穫イベントでは、多くの参加者が集まり、地域づくりに貢献しています。こうした活動を通じて、両社は農家との関係を一層深め、持続可能な未来を築くための基盤を強化しています。

今後の展望

2024年には、さらに多くの収穫イベントが予定されており、特に小笠原島のレモン収穫を体験できるイベントにも注目が集まります。また、宝酒造が手掛ける新商品「さくピー小笠原島レモンうま塩味」は、発売後人気を博しており、地域の特産品を活用した商品開発も進行中です。このように、日本果汁と宝ホールディングスは、農家との協力関係をより強くし、持続可能な農業の実現に向けた新たなステップを踏み出しています。