IoT機器の検索サービス
2020-06-08 11:03:12
IoT機器のセキュリティ強化を目指すSaaS型検索エンジン「Karma」正式版リリース
IoT機器情報の可視化を実現
IoT技術が進化する中で、その利便性と同時に脆弱性も取り沙汰されています。そのため、最新の情報を網羅的に検索できる「Karma」が登場しました。「Karma」は、国内のIoT機器に関する詳細情報を一元的に収集し、ユーザーが容易に検索できるようにしたSaaS型のサービスです。
Karmaの特徴
1. 膨大な情報量による可視化
「Karma」の大きな特徴は、2500万以上のOSINT(オープン・ソース・インテリジェンス)情報を集積している点です。各IoT機器に紐づく情報には、使用されているポート、プロトコル、所在地、WHOIS登録情報などが含まれており、これにより利用者は多角的に機器の状況を把握できます。
2. 独自開発のシグネチャ
IoT機器を迅速かつ正確に特定するため、ゼロゼロワンでは独自のシグネチャを開発しています。この技術により、機器の開発元やファームウェアのバージョンまで特定でき、ユーザーは素早く必要な情報にアクセスできます。
3. 多彩な検索オプション
「Karma」では、フリーワード検索に加え、IPアドレス検索、ポート検索、プロトコル検索など、様々な条件での検索が可能です。この多角的なアプローチにより、ユーザーは自身のニーズに応じた情報を迅速に取得できます。
サイバー攻撃の脅威
近年、IoT機器をターゲットにしたサイバー攻撃が増加しており、安全なインターネット環境の確保が求められています。NICTが2019年に発表したレポートによれば、IoT機器を狙った攻撃は前年の1.5倍に増加し、特にウェブカメラやルーターなどに対する攻撃が目立っています。「Karma」は、こうした脅威から企業や個人を守るための情報提供を目指しています。
利用のメリット
「Karma」を使用することで、IoT機器の製造者は自社の製品使用状況を把握でき、ISPやIT部門の管理者は不適切な設定を見つけやすくなります。これにより、個々の組織におけるIoT機器の管理が効率的に行えるようになります。また、サービスそのものは日本で開発されているため、安心して利用できます。
料金プランと今後の方向性
「Karma」は、法人向けに年間750万円からのスタンダードプランを提供しています。今後は、さらに多くのOSINT情報の収集を進め、様々なIoT機器のシグネチャを開発していく予定です。また、「IoTモニタリングサービス」により、顧客企業のIoT機器に関するリスクアセスメントを実施するサービスも導入予定です。
まとめ
IoT機器の普及に伴い、その管理はますます重要なテーマとなっています。「Karma」は、情報の可視化とセキュリティの強化を実現するための強力なツールです。国内で安心してIoT機器を使用するためには、このようなサービスの普及が不可欠です。
会社情報
- 会社名
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株式会社ゼロゼロワン
- 住所
- 東京都渋谷区本町4-22-10パークハビオ渋谷本町レジデンス219号
- 電話番号
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