西オーストラリア州の鉱山・エネルギー大臣が訪日しビジネスの機会を模索

西オーストラリア州大臣、ビジネス機会を探るために来日

西オーストラリア州の鉱山・石油・エネルギー大臣であるビル・ジョンストン氏が、2023年3月15日から18日まで日本を訪問します。この訪日は、州のリソースやエネルギーに関わる事業機会について議論し、推進することを目的としています。特に注目すべきは、クリティカルミネラルと呼ばれる重要資源に関連するビジネスチャンスです。

この訪問は、今年の初めに行われたマーク・マガウワン首相の来日を受けたフォローアップとなっており、両地域間の長年にわたる協力関係を強化するための一環でもあります。ジョンストン大臣は、日本で開催されるスマートエネルギーWeekの中で行われる二次電池展、一般的にはバッテリージャパンと呼ばれるイベントに参加予定です。このイベントには、主要なバッテリーメーカーや商社、さらには日本政府の関係者とも会談するとされています。

この機会を通じて、ジョンストン大臣は西オーストラリアが持つ技術力と資源の供給能力をアピールし、資源とエネルギーの安定供給地としての評判を一層確立するための活動を行う予定です。彼自身は、「今はバッテリーとクリティカルミネラルにおいて世界的リーダーとなる絶好のチャンス」と語り、訪問を通じて新たな貿易パートナーシップを築くことへの期待を示しています。

特にロシアや中国からの依存度軽減を図る動きがある中で、西オーストラリアはクリティカルミネラル供給の信頼できるパートナーとして注目されています。州は、リチウムの世界生産量の約50%を占有しており、ニッケル、コバルト、マンガン、レアアースといった重要資源の主要輸出地域でもあります。

ジョンストン大臣は公式訪問中、資源供給の多様化に向けた企業のニーズに応えるため、安定した投資環境や透明性の高い規制承認システムの提供をアピールするようです。こうした情報は、日本企業の関心を引き付けるに違いありません。