相続手続きと遺品整理のワンストップサービスが実現
相続に関する手続きは、複雑で時間がかかり、ご遺族にとって精神的な負担を大きくしています。特に、高齢化が進む日本においては「2025年問題」が現実味を帯びており、相続に関連する案件は増加傾向にあります。そんな中、相続手続きのデジタルプラットフォーム「better相続」を提供する辻・本郷ITコンサルティング株式会社が、遺品整理の専門企業である株式会社LifeTieと業務提携を行いました。この提携により、相続手続きと遺品整理を同時に進められる新たなサービスが誕生しました。
高齢化社会における相続問題
2025年には団塊の世代が後期高齢者となり、相続案件の増加が避けられません。2023年の相続税申告件数は15.5万件に達し、これは過去最高の数字です。このような状況では、複雑な相続手続きがさらなる負担となることから、効果的なサービスが必要とされています。特に、必要な書類の準備や役所、金融機関への訪問が多くの障壁となり、ご遺族に多大なストレスを与えます。
加えて、遺品整理も重要な課題です。遺族が遺品整理に取り組まないケースが多く、その結果として空き家問題を引き起こしています。2023年時点での空き家数は約900万戸に上り、深刻な社会問題となっています。
デジタル化と手続き効率化の必要性
相続手続きや遺品整理の現場では、いまだにアナログな業務が多く、これがご遺族の負担となっています。相続のデジタル化で効率化し、ご遺族にとって負担を軽減することが急務です。そこで、辻・本郷IT コンサルティングが提供する「better相続」とLifeTieの連携が重要な意味を持ちます。
この提携により、遺品整理と相続手続きを円滑に進められる体制が整いました。これまでは別々に手配していた「片付け」と「手続き」を一つにまとめることで、ご遺族が抱える様々な問題を解消することが期待されます。
業務提携の具体的な内容
1.
相続手続きと遺品整理のシームレスな連携
- 「better相続」のユーザーは、相続手続きの最中に「LifeTie」への遺品整理の依頼が可能となります。これにより、同時進行での作業が可能となり、時間的な負担を大幅に軽減できます。
2.
遺品整理の過程での相続手続きのサポート
- 「LifeTie」の利用者には、必要に応じて「better相続」の情報を提供し、煩雑な手続きをサポートします。これにより、遺品整理の際の負担を最小限に抑えます。
LifeTieとbetter相続のサービス概要
LifeTie
設立以来、遺品整理や生前整理、特殊清掃など、多岐にわたるサービスを総合的に提供するLifeTieは、神奈川県川崎市に本社を置き、静岡県などの対応エリアを拡大しています。
better相続
一方、「better相続」は相続手続きのデジタルプラットフォームとしての役割を果たします。これにより、相続手続きを簡単に行うことができ、専門家に依頼する必要がなくなります。ユーザーは、相続税申告や不動産名義変更など、さまざまな手続きを一元管理できます。ウェブサービスでの情報提供により、誰でも気軽に相続手続きを理解し、実行できることを目指しています。
これからの高齢化社会では、相続問題への迅速な対応が求められます。辻・本郷ITコンサルティングとLifeTieは、この新たなサービスを通じてご遺族の負担を軽減し、円滑な資産承継に貢献することを目指しています。今後の展開に注目です。