大東建託株式会社が、地域防災のための拠点「ぼ・く・ラボステーション」を全国に拡大し、51カ所にすることを発表しました。この取り組みは、地域住民と連携した防災活動の強化を目的としており、特に今年10月には新たに7つの拠点が追加される予定です。
「ぼ・く・ラボステーション」は、その名の通り、地域の防災力を高めるためのサポートステーションであり、各拠点は地域の特性に応じた防災施策を展開します。これにより、地域住民が災害に備えるための情報提供や災害発生時の避難所としての機能を果たします。
さらに、同社は「防災士プロジェクト」も立ち上げ、社員に防災士の資格取得を奨励しています。防災士は、災害に関する知識を持ち、実際に地域の防災活動をリードする人材を指します。2024年8月末時点で、当社の43名の社員がこの資格を取得し、地域の防災活動に従事しています。新たに始まる「防災士プロジェクト」では、資格を持つ従業員が地域住民やオーナーに向けた防災セミナーや訓練を実施し、地域防災の意識向上を目指しています。
また、大東建託は自治体などと連携した防災協定も多く締結しており、物資の提供や帰宅困難者の受け入れ支援などを進めています。2024年9月時点で、63拠点で協定が結ばれており、災害時には迅速な支援体制が整っています。これらの協定は、全国の地域と連携した防災力の強化の一環として進められています。
大東建託と同グループの大和ハウスは、2024年3月に「災害における連携及び支援協定」を結び、賃貸住宅の情報を共有し合うことで、災害時の相互支援を実現します。平常時には防災イベントの開催や訓練も共同で行い、地域防災力の向上を目指しています。
これからも大東建託は地域との絆を深め、安心して暮らせる防災対応型の街づくりを進めていく方針です。2030年に向けての「防災town(タウン)」の拡大を掲げ、全国の防災拠点を強化していくことで、将来の安全な暮らしを実現することに寄与するでしょう。