『キュアード』無償公開
2025-11-20 14:06:21

摂食障害予防ゲーム『キュアード』が無償公開、多様な教育現場で役立つ

摂食障害予防ゲーム『キュアード』の無償公開について



神戸学院大学心理学部の竹田剛准教授が中心となり開発された摂食障害予防教育ボードゲーム『キュアード』が、無償で提供されています。このゲームは摂食障害に対する理解を深めることを目的としたもので、当事者の声を元にして設計されています。ボードゲーム形式で、参加者が協力しながら「回復状態」を目指します。

体験型教材の特徴



『キュアード』は、カードを用いてからだやこころ、人間関係に対する理解を深めるツールです。特に、講義だけでは到達しにくい実感を体験できる点が特徴です。参加者には、発症のきっかけや症状、回復過程などについて、よりリアルな経験と思いを共有することができます。

利用者からの支持



これまで、高校生を対象に行った効果研究では、知識や理解が向上すると同時に、予防的意識の高まりが確認されました。結果は日本教育心理学会第67回総会において発表され、実際に授業や研修に導入された例が多数あります。特に、女子大学での実施では、体験の質や没入度について87.5%の参加者が最高評価を与えています。

さまざまな実施形態



『キュアード』は、プレイ型としてだけでなく、「カードを読む」形式でも利用可能です。これにより、授業や研修の内容に合わせた柔軟な設計が可能となり、教育の現場での活用が期待されています。また、フォローアップとして解説小冊子も用意されており、ゲームの意図や摂食障害自体についてさらに深く学ぶことができるようになっています。

対象機関と提供方法



この教材は高校、大学、医療機関、当事者会など、さまざまな教育現場に無償で提供されています。実際に利用する際はチラシや解説小冊子、カード情報を含む教材一式を受け取ることができます。また、無償貸出や出張体験会も行っており、専門家のレクチャーがついています。このように、各機関のニーズに応じた柔軟な対応がなされています。

心理的安全性と専門家の監修



『キュアード』では、専門家の監修が行われており、その安全性と正確性が保障されています。ゲーム内のイラストや表現は当事者によるチェックを受けており、誇張を避けつつも実感をしっかりと伝えるよう工夫されています。これにより、参加者が心理的に安心して体験できるよう配慮されています。

まとめ



『キュアード』の無償公開は、摂食障害についての理解を深める新たな手段として、多くの教育現場で期待されています。このような体験型教育の重要性が認識される中で、多様な実施方法やサポートが用意されていることは、大きな魅力です。無償公開に関する詳細は、神戸学院大学心理学部のウェブサイトをご覧ください。


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会社情報

会社名
神戸学院大学
住所
兵庫県神戸市中央区港島1-1-3
電話番号
078-974-1551

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