キーウェアソリューションズ、臨床検査システム『Medlas-Fit』をリニューアル

医療現場を支える新たな一歩

キーウェアソリューションズ株式会社は、自社の臨床検査システム『Medlas-Fit』をリニューアルし、2025年6月10日より提供を開始すると発表しました。このシステムは、1983年から医療機関に導入され、その信頼性と機能性で多くの医療現場で活用されています。40年にわたる長い歴史を持つ『Medlas-Fit』は、基本的な検査業務に加え、精度管理や細菌検査、画像ファイリングといった多機能を備え、臨床検査室の効率的な運用を支えています。

リニューアルの主なポイント

今回のリニューアルでは、システムの使いやすさを追求したシンプルな画面設計を採用しました。これにより、操作性が向上し、ユーザーが求める機能への迅速なアクセスが可能となります。業務の効率化を図るこの取り組みは、日々多忙な医療現場にとって大きなメリットと言えるでしょう。

さらに、最新の技術であるオープンソースソフトウェア (OSS) を利用することで、導入および運用にかかるコストを削減しています。実績のあるOSSをデータベース基盤に採用することで、システムの信頼性や安全性も高まっており、ライセンス費用の削減にも寄与しています。

医療情報の安全性向上

『Medlas-Fit』には、操作履歴や操作ログの管理機能が強化されています。これにより、誰がどのような操作を行ったのかを記録し、確認することができるため、業務の効率化と同時に医療情報の安全性にも寄与します。特に、不正な改ざんを防止するための機能が強化されており、ISO-15189の認定取得を支援します。

また、将来の医療情報プラットフォームに対応すべく、国際標準規格であるHL7 FHIRへの対応をオプション機能として提供することも特徴です。これにより、医療情報の連携が円滑に進むことが期待されています。

サポートと市場展開について

今回のリリースに合わせて旧バージョンのサポートは2030年3月末をもって終了する予定です。新たにリニューアルされた『Medlas-Fit』は、今後5年間で50の医療機関に導入されることを目指しています。価格は導入構成によって異なるため、詳細についてはお問い合わせが必要です。

国や制度の変化に対応するため、医療機関は常に最新の技術とシステムの導入を考慮する必要があります。『Medlas-Fit』のリニューアルは、その道筋を示す重要な一歩となることが期待されています。

詳細情報については、公式サイトにてご確認いただけます：Medlas-Fit 詳細ページ。