冷凍寿司がNY上陸
2023-08-03 13:32:47
冷凍寿司がニューヨークに本格上陸!文化をつなぐ新時代の味
冷凍寿司がニューヨークに本格上陸
東京都港区に本社を置くビルドストーンは、超低温凍結技術を活用し、ネタとシャリが一体化した冷凍寿司の本格的なアメリカ輸出を開始しました。この取り組みは、日本の寿司文化を世界に広める大きな一歩となります。
冷凍技術の進化と輸出への道
ビルドストーンは、2022年2月に農林水産省補助事業に取り組み、冷凍食品輸出コンソーシアムを結成しました。日本の寿司文化を発信し、安定的な輸出サプライチェーンを構築することを目指しています。しかし、アメリカに寿司を輸出するには、厳しい規制をクリアする必要があります。
アメリカ大気庁が定める水産物輸入監視制度(SIMP)や食品医薬品局(FDA)による衛生管理基準を満たすため、3か月以上の準備が求められました。これにより、寿司のネタごとに魚の水揚げや加工工場の情報を網羅した詳細な資料を提出する必要があります。これらのハードルを乗り越えることで、ビルドストーンはアメリカ市場に足を踏み入れることができました。
冷凍寿司の物流とお披露目
冷凍寿司は、国内の複数の寿司メーカーと協力して製造され、輸入規制に対応可能な業者との提携も行われました。さらに、提携先の冷凍施設は−60℃という超低温で寿司を瞬間的に凍結しました。この商品は、名古屋港から船便で出荷され、LA港に到着後、無事に通関を果たしました。
冷凍寿司は、7月29日にニューヨーク市ブルックリン区のJapan Villageでお披露目され、300パックが用意されました。その場には多くの来訪者が殺到し、270人以上からアンケートが集まりました。この成功したイベントは、今後の商品開発の参考にもなります。
日本酒とのコラボレーション
お披露目イベントでは、冷凍寿司とともに北海道産の酒米を使用した日本酒の試飲も行われました。来訪者たちは、寿司の繊細な味わいに感銘を受ける声をあげ、日本酒の人気も再確認される結果となりました。このように、ビルドストーンは寿司だけでなく、日本酒もニューヨークでの販路として積極的に展開していく意向を示しています。
未来の展望
ビルドストーンは、自社の鮮度維持技術(商品名CHEFER)を活用し、冷凍寿司の輸出を進める計画です。今回の取り組みを通じて、寿司輸出サプライチェーンの構築とノウハウの蓄積が実現しました。今後は、ニューヨークやロサンゼルスを拠点に、現地の小売店やレストランへの卸販売へと展開を予定しています。
このように、日本の寿司文化が海外でどのように受け入れられていくのか、今後の展開に期待が寄せられています。ビルドストーンの挑戦は、単なる食文化の輸出に留まらず、日本とアメリカを繋ぐ文化交流の架け橋となることでしょう。
会社情報
- 会社名
-
株式会社ビルドストーン
- 住所
- 東京都港区赤坂3-21-20赤坂ロングビーチビル4F
- 電話番号
-
03-6277-8215