WWFと学ぶ生物多様性スクール2025
2025年8月22日(金)18時より、世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)が主催するオンラインセミナー「生物多様性スクール2025」の第一回が開催されます。最新のテーマは「渡り鳥の危機~湿地の重要性とは?」です。このイベントでは、危機に瀕する渡り鳥の現状と、その生息環境である湿地の重要性について深く学んでいきます。
渡り鳥と湿地の危機
渡り鳥は食料や繁殖地を求めて、広大な距離を移動する生き物です。しかし、近年彼らは生息地の劣化や気候変動により絶滅の危機に瀕しています。特に湿地は渡り鳥の重要な生息地であり、開発や埋め立てが進む中、急速に減少しています。日本では1999年までの100年間において、約60%の湿地が失われたとの報告もあります。
この問題を解決するためにWWFジャパンは、1990年代から湿地や渡り鳥の保護活動に取り組んでいます。現在はモンゴルでのマナヅルの生息地保全活動や、大阪・関西万博が行われる夢洲周辺の湿地保全の取り組みを行っています。生物多様性の保護や気候変動対策の要となる湿地の保全とくに渡り鳥を守るための活動について、専門家たちとともに考えていきます。
セミナーの内容
このオンラインセミナーでは、まずWWFジャパンの海洋水産グループ長である前川聡氏と淡水グループの羽尾芽生氏が登壇し、生物多様性の重要性について解説します。モデレーターはWWFジャパンの理事であり共同通信の編集委員である井田徹治氏が努め、過去40年来の自然と生物多様性についての貴重な取材素材を基に、参加者にわかりやすく解説してくれます。
プログラムは次のようになっています。
- - 18:00-18:05: イントロダクション
- - 18:05-18:20: 井田氏によるテーマ解説
- - 18:20-19:10: 前川氏、羽尾氏、及び井田氏との対話形式によるディスカッション
- - 19:10-19:30: 質疑応答
参加者にはZoomからの参加用URLが送られますので、事前に登録が必要です。リアルタイムで参加できない方にはアーカイブも提供されるため、ぜひ登録をお勧めします。
WWFのミッションと活動
WWFは1961年にスイスで設立された国際的な環境保全団体です。現在、100カ国以上で活動を行い、人と自然の調和した未来を目指しています。特に失われかけている生物多様性の回復や、気候変動対策としての脱炭素社会の実現に向けた活動に注力しています。WWFジャパンの活動を通じて、私たち一人ひとりができることを考えていく機会です。このオンラインセミナーを通じて、多くの方々が生物多様性の重要性について理解を深めることができることを期待しています。
参加方法
参加をご希望の方は、以下のURLから事前に登録してください。締切はイベント開始の1時間前までです。登録後、Zoomからのアクセス用URLがメールで送信されます。
WWFオンラインセミナー登録リンク
生物多様性を守るための取り組みに参加し、一緒に問題解決を考えていきましょう!