卓球専用ラバーカッターで世界へ挑む
茨城県つくば市に拠点を置くQLOP合同会社が、卓球ラバーを安全に、かつ美しく切り出せる「QLOPラバーカッター」を開発しました。この革新的なプロダクトは現在、897万円を目標としたクラウドファンディングを実施中です。
クラウドファンディングの状況
1.目標金額897万円に対して、現在の達成率は約17%。
2.260名の支援者が集まり、卓球業界の注目が高まっています。
特に日本の卓球リーグ「Tリーグ」の開幕に合わせて、注目度が急上昇しています。この環境の中でQLOPは、プロダクトの成長を図り、より多くの人々に製品を届けることを目指しています。
技術基盤の強化
QLOPは、つくば創業プラザの支援を受けることで、開発と量産の安定した環境を整えています。この支援により、同社は卓球ラバーのカッティング技術の向上と生産体制の確立を進めてきました。
2Q刃の特徴
「QLOPラバーカッター」の「2Q刃」は20年の研究開発の成果です。主な機能は以下の通りです:
- - 精密カット:岐阜県の職人が製造した高硬度ステンレス刃を使用しており、2ローラー構造により曲線カットも可能。
- - 安全構造:刃を完全に覆うカバーがついており、初心者や子どもでも安心して使用できます。
- - 交換式3段機構:刃の使用部分を3段階で切り替え可能で、1枚の刃で約30枚分使用することができます。
実際の使用者の声
卓球界の著名選手である吉村和弘プロが、Tリーグ開幕直後に自身のラケットでこのラバーカッターを試しました。彼の評価は高く、SNSでの投稿も話題に。
「滑らかさと仕上がりの美しさに驚きました!」
他にも多くの使用者から「切る楽しさを体験できた」「美しくカットされたラバーを見てモチベーションが上がる」といった声が寄せられています。
クラウドファンディング特典と今後のスケジュール
このクラウドファンディングは、2025年8月14日までの予定です。
- - 目標金額の897万円を超えることを目指しています。
- - 2025年10月からは、国内の工場での量産が始まり、品質が検査された後に支援者に優先的に発送される予定です。
20年越しの挑戦
QLOPの歴史は20年前に遡ります。初代の製品は2005年に新聞で紹介されましたが、刃の供給問題により量産を断念。その後、技術の進化によって再挑戦を決意し、ついに復活を果たしたのです。彼らのストーリーには、挑戦と情熱が込められています。
取り上げるべきポイント
QLOPのラバーカッターは、単なる工具ではなく、卓球というスポーツに新たな価値を提供する可能性を秘めています。地方から世界へ、茨城県つくば市が生んだこの製品に注目が集まります。社会の変化に応じた柔軟なアイディアと技術の進化は、必ずや新しい風を卓球の世界に吹き込むことになるでしょう。今後の展開にも期待が寄せられるところです。