共立製薬がイノシシ用豚熱経口ワクチンを製造開始
共立製薬株式会社は、国内の食肉生産を支えるため、イノシシ用豚熱経口ワクチンの製造を始めたことを発表しました。この開発には、株式会社津田と塩野香料株式会社が協力しており、今後の野生イノシシにおける豚熱感染を抑制することを目指しています。
背景
豚熱は、豚やイノシシに感染する非常に伝染性の高い病気で、特に農家にとっては深刻な問題です。2018年9月、岐阜県での豚熱発生から、2025年10月までに約43.6万頭の飼養豚が処分されています。これは、野生イノシシから飼養豚への感染が原因と考えられています。
農林水産省は、豚熱感染を防ぐために、イノシシへ経口ワクチンを摂取させるという新たな措置を模索しています。この施策により、養豚農場への感染リスクが減少するのです。
国内産ワクチンの必要性
ワクチンを効果的に摂取させるためには、イノシシを誘引する革新的なアプローチが求められます。共立製薬は、エコフィードの製造を行う津田や、香料開発に取り組む塩野香料と提携し、以下のように役割を分担してワクチンの開発と製造を進めています。
- - 共立製薬: ワクチン液を製造し、生分解性素材を使った小袋に分注
- - 津田: ワクチン小袋をイノシシ誘引香料を練り込んだベイト材に入れ、成型して製品化
- - 塩野香料: イノシシの嗜好性に合わせた誘引香料を開発・提供
持続可能な畜産業の実現に向けて
共立製薬は、今後も国内の豚熱清浄化に向けた取り組みを強化し、持続可能な畜産業の実現を目指しています。
豚熱とは
豚熱ウイルスが原因で発症するこの病気は、強い感染力を持ち、高い致死率が特長です。感染は豚の唾液や糞尿との接触を通じて広がりますが、適切なワクチン接種により防ぐことが可能です。現在、世界の一部地域では豚熱の清浄化が達成されています。
このように、共立製薬が関与する豚熱経口ワクチンの製造は、日本の農業と畜産の未来を支える重要な一歩となるでしょう。