佐陀神能10周年記念公演
2022-09-22 11:00:11
400年の歴史が息づく!佐陀神能ユネスコ無形文化遺産登録10周年記念特別公演
400年の時を超えて受け継がれる神事芸能「佐陀神能」
島根県松江市にある佐太神社で行われる佐陀神能は、約400年続く歴史ある神事芸能です。毎年9月24日、25日に行われる「御座替祭」で奉納され、神への祭礼の「七座」、祝言の「式三番」、神話劇の「神能」の3部から構成されています。
佐陀神能の特徴は、能の要素を取り入れた格調高い神楽であることです。京から能を学んだ佐太神社の神官が、従来の神楽に能の技法を取り入れ、洗練された神楽へと発展させたと言われています。
神能の演目は、佐太神社の縁起を語る「大社」をはじめ、十二段からなります。笛や鼓の音色に合わせて、舞手がゆったりと、時に大きく、切れのある動きを見せる姿は、観客を荘厳な神話の世界へと誘います。
ユネスコ無形文化遺産登録10周年記念!特別公演開催
2022年10月2日(日)には、佐陀神能ユネスコ無形文化遺産登録10周年を記念した特別公演「第3回 神座-神々への舞-各地に伝わる御神体出現の舞」が開催されます。
今回のテーマは「神体出現」。佐陀神能(松江市)をはじめ、高千穂神楽(宮崎県)、久見神楽(島根県隠岐の島町)、大土地神楽(島根県出雲市)の4つの神楽団体が、各地に伝わる御神体出現の舞を披露します。
子供たちの神楽も必見!
佐陀神能保存会では、若者への継承を目的に「子ども佐陀神能体験教室」を開催しており、子供たちも神楽を舞います。子供たちが披露する「八乙女」は、鈴と手柴を手に、神様をお慰めする巫女の舞です。伝統を受け継ぐ子供たちの力強い舞にも注目してみてください。
佐太神社と縁結び・縁切り神社「田中神社」
佐太神社は、出雲國三大社の一つとして「佐陀大社」とも呼ばれ、主祭神は佐太大神です。八百万の神々が集まる神在祭は、文献上最も古く、全国から広く信仰を集めています。
佐太神社の摂社である田中神社は、珍しい縁結び・縁切りの両参りができる神社として知られています。
佐太神社の主祭神は佐太大神ですが、北殿の御祭神はニニギノミコトです。田中神社は、ニニギノミコトの御后であるコノハナサクヤヒメとイワナガヒメを祀っています。西社は木花開耶姫命を祀り「縁結び・安産」、東社は磐長姫命を祀り「縁切り・長寿」のご利益があるとされています。
佐太神社の社務所で割符を手に入れ、田中神社で東社→西社の順に参拝し、割符を割って納めることで、縁結びや縁切りを願うことができます。
佐陀神能の世界へタイムスリップ!
400年以上の歴史を持つ佐陀神能は、神々の物語が息づく、神秘的な世界を体感できる貴重な機会です。神楽を通して、古来より受け継がれてきた日本の伝統文化に触れてみてはいかがでしょうか。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人 松江観光協会
- 住所
- 島根県松江市中原町19番地
- 電話番号
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0852-27-5843