ブレインパッド、初芝立命館高等学校のデータ利活用プロジェクトに参画
株式会社ブレインパッドが、2024年度スーパーサイエンスハイスクールに指定された初芝立命館中学校・高等学校と協力し、生徒や教職員を対象としたデータ利活用プロジェクトを開始すると発表しました。この取り組みは、生徒が地元の堺市が直面する課題について考察し、科学技術を駆使して解決策を提案することを目的としています。
プロジェクトの目的と内容
このプログラムでは、初芝立命館高等学校の1年生を対象に、「堺 Well-Being プロジェクト」に参加します。生徒たちは堺市の様々な課題を掘り下げ、データを用いて解決策を見出していくことが求められます。具体的には、堺市内の7つの行政区それぞれに対して、伝統工業や地場産業、交通、環境についてのテーマを設定し、生徒はまず自らの手で課題を明らかにしていきます。
専門家である堺市職員やブレインパッドのデータサイエンティストがアドバイザーとして参加し、プロジェクトをサポート。生徒たちはデータサイエンスの手法や現地調査、インタビューを通じて、協力と共創を重視した解決策を導出します。
その一環として、11月14日に初回講義が予定されており、データから課題を発見する方法や、データ分析の役割について教えることで、生徒たちの思考力を高める計画です。さらに、実施を重ねた後、来年2月には生徒たちが堺市議会で成果を発表し、提案を行う場を設ける予定です。
教員向けの取り組み
また、教職員を対象にしたデータ利活用プロジェクトも並行して進められます。教員から聴取した意見を基に、現状の課題をデータ活用の手法で解決することを目指し、ワークショップを開始しています。具体的には、生徒にとって有益なカリキュラムやコースの設定、学習におけるつまずきを予測する手法を模索していきます。
理数系教育の支援
この取り組みはブレインパッドがこれまで行ってきた理数系教育支援の一環であり、特に若年層におけるデータサイエンスの普及に寄与しています。過去には大学生や高校生を対象としたデータビジネス創造コンテストにも関与し、その活動を推進してきました。
女子中高生向けのキャリア教育プログラムや、小学生対象の職業認知向上施策も行い、学びの場を広げています。
結びに
ブレインパッドは、これらの活動を通じて、日本におけるIT人材不足の解消を目指しています。若い世代が早い段階からデータやテクノロジーに触れることで、国全体のデータリテラシー向上に貢献することを意識しつつ、今後も様々なプログラムを展開していく意向です。データ活用の未来を担う若者の成長を見守るプロジェクトに、ぜひご注目ください。