スマートスケープ、3D PDF コンソーシアムへの参加
製造業向けシステムインテグレーションを手掛けるスマートスケープ株式会社は、米国3D PDFコンソーシアムのボードメンバーとして承認されたことを発表しました。このニュースは日本の製造業界にとって重要な意味を持ち、スマートスケープは3D PDFの普及へと取り組む姿勢を強めています。
3D PDFは、従来のPDF形式に3D CADデータや製品製造情報(PMI)、PLM/ERPのメタデータを組み込んだもので、これにより製品開発にかかる情報を一元的に提供します。30以上のネイティブ3D CADデータを取り込む能力と、精度の高い3Dジオメトリの描写を実現するこの技術は、市場でも唯一無二の存在とも言われています。
3D PDFコンソーシアムは、ISO規格に基づく3D PDFの普及を目的として設立され、世界中の関連企業や機関が参加しています。エグゼクティブディレクターのDavid Opsahl氏は、「日本のコミュニティは3D PDFの普及と開発において不可欠な存在」とスマートスケープの参加を評価し、パートナーシップを強く支持しています。
スマートスケープは、承認を受けて今後、3D PDFに関する情報を日本語に翻訳し、セミナーを開催するなど、国内での普及活動を進めていきます。これに向けた第一歩として、2022年6月20日から22日まで開催される「設計・製造ソリューション展(DMS)」に出展し、最終日には3D PDFの可能性をテーマにしたセミナーも実施することが決まっています。
企業の背景
スマートスケープは、2003年に設立され、自動車業界や産業機械分野を中心に、CAD/PLM、CG技術を利用したアプリケーション開発を行ってきました。国内の大手自動車メーカーの基幹PLMシステムの開発にも貢献し、技術力で確かな実績を重ねています。今後は、ポータブルPLMドキュメントに3D PDFを採用し、海外企業との連携を強化しながら、日本市場での成長を目指します。
3D PDFへの取り組みは、製造業や建設業にとって重要な要素であり、スマートスケープの活動によって、さらなる技術革新と効率的な業務運営が期待されます。今後の展開が注目される中、同社のビジョンや活動に是非ご注目ください。
詳しい情報は、スマートスケープの公式ウェブサイトやそれに関連するサイトでご覧いただけます。