第一園芸チーム、国際フラワー大会で栄光の第3位!
2025年7月8日と9日の2日間、フランス・ロワール地方で開催された「アート・フローラル国際コンクール」で、第一園芸株式会社のチームが日本代表として出場し、見事世界第3位の栄誉を得ました。これは、花と緑に関する事業を展開する第一園芸が、国際的な舞台でその技術力を証明した快挙です。
コンペティションの概要
「アート・フローラル国際コンクール」は、1989年に設立された若手フラワーアーティストのための重要な国際大会で、フランスのドゥエ・アン・アンジュという小さな村で行われます。この大会には、12か国からの代表者が参加し、それぞれの国で培った技術や芸術性を競い合います。現在では、ヨーロッパを中心に多くのフラワーアーティストが目指す登竜門とされています。
今回のテーマは「バラとコミックス(漫画)」で、各国のアーティストが1,000本の生花を使用して作品づくりに挑みました。参加者は洞窟というユニークな劇場で、その魅力を最大限に引き出す作品を形にする必要があります。
第一園芸チームのパフォーマンス
第一園芸のチームは、新井光史を監督として、川口太聞、久米井夏実、石川桃子、そして伊勢丹新宿店の店長である市村亨を加えた精鋭チームで構成されました。彼らの作品は、技術的にも芸術的にも高く評価され、フランス国家最優秀職人章フラワーアート部門の審査委員長ドゥカン氏からも、「技術はナンバーワン。素晴らしい」との賛辞を受けました。
川口は花の世界に足を踏み入れてわずか2年ですが、社内コンペで優勝し、今回の大会への出場権を獲得しました。このチームの努力が実を結んだ瞬間は、全員にとって特別なものでした。
作品の特徴とチームのコメント
今回のコンペでの作品は、「MANGA」をテーマにしたものです。新井は、コミックスの吹き出しを金色のバラで表現し、現実の世界に飛び出すイメージを持たせました。バラ一輪一輪を丁寧に生け、最も美しい角度や色合いにこだわりながら、チーム全体で意見を出し合い、より良いものを目指しました。
新井監督は、「作品作りの過程でのメンバー同士のリスペクトが、この成果を生んだと思っています」とのメッセージを寄せました。彼らの情熱とチームワークは、今回の成功の鍵だったようです。
国際大会の意義と今後の展望
「アート・フローラル国際コンクール」は、バラの日というお祭りの一環として行われます。この大会は、500を超えるバラの展示の場にもなり、一般にも開放されているため、地域貢献や社会活動にも寄与しています。
第一園芸は、こうした大会を通じて、次世代のフラワーアーティストを育成することにも力を入れています。社内教育機関である第一園芸アカデミーは、若者に対して技術を磨かせる場を提供し、今後もコンペティションへの参加を促進していく方針です。これにより、さらなる技術向上を図るとともに、フラワーアートの可能性を広げていくことが期待されています。
まとめ
今回の国際大会での栄光は、第一園芸チームだけでなく、日本全体にとっても名誉な成果です。この成功を受けて、第一園芸は今後も花と緑を通じた新たな価値の創造に挑戦し続けます。フラワーアートの未来を担う若き才能の活躍を、これからも応援したいものです。