新クラウド版LCAソフト「MiLCA」の登場
株式会社LCAエキスパートセンター(LEC)が、10月中旬より新たにクラウド版のLCAソフトウェア「MiLCA」を販売開始します。これにより、ユーザーにとっての利便性が向上し、環境影響評価の精度も一層高まります。
MiLCAとは?
LCA(ライフサイクルアセスメント)とは、製品やサービスのライフサイクル全体における環境負荷を定量化する手法です。今回リリースされるMiLCAは、高い透明性を持ちながら、気候変動や様々な環境影響を評価できる唯一の日本製ソフトウェアとして注目されています。特に2010年の初発売以来、多くの大学や国の研究機関、さらには製造業など幅広い分野で導入が進んできました。
代理店との協業による普及促進
新しいクラウド版MiLCAでは、5社の販売代理店と連携して、さらなる普及に努めます。これらの代理店の専門知識を活かし、ユーザーに最適なソリューションを提供していきます。知られている販売代理店には、株式会社エスプールブルードットグリーンや一般財団法人カケンテストセンターなどがあります。
MiLCAの特長
1. 多様なデータベースとの連携
新しいMiLCAは、最新版のAIST-IDEA Ver.3.4をはじめ、将来的にはecoinvent(欧州)など多数のデータベースを段階的に搭載し、ユーザーのニーズに応えます。
2. 直感的な操作性
直感的に操作できるGUIを採用しているため、LCA初心者から経験者まで幅広い層が容易に利用できます。ユーザーはストレスなく本格的なLCA算定が行えます。
3. 機能強化
従来のスタンドアロン型と比較して、算定速度の向上とデータ連携機能の強化を図りました。これにより、より迅速かつ正確に環境影響評価が可能になります。
4. EPD取得支援
さらに、環境製品宣言(EPD)の取得をスムーズにサポートし、企業が世界基準に沿った環境評価を行えるよう支援します。
5. 高度な分析機能
環境影響の要因分析など、高度な分析機能を搭載しており、より深い洞察を提供します。サプライチェーン全体の可視化が可能で、環境負荷のホットスポットを特定することができ、効率的な改善策の導出をサポートします。
価格と導入支援体制
クラウド版MiLCAの標準価格は80万円(税別)で、既存ユーザーは割引価格で購入可能です。また、導入にあたっては、販売代理店を通じてコンサルティングやトレーニングを含む支援体制が用意されています。
オンラインセミナーの開催
新しいMiLCAの導入を検討している方々を対象に、オンラインセミナーが9月と10月に開催されます。このセミナーではソフトウェアのデモや活用事例を紹介し、質疑応答も行います。参加は無料で、詳細はLECのウェブサイトをご確認ください。
今後の展開
LECは今後もデータベースの追加やユーザー利便性の向上に努め、MiLCAをさらに進化させていく予定です。クラウド版MiLCAの販売開始日が近づいていますので、環境負荷評価を行う企業には注目のソフトウェアとなることでしょう。今後のアップデートにも期待が高まります。