第62回「宣伝会議賞」が開催されました
2023年3月21日、東京都港区で行われた第62回「宣伝会議賞」の贈賞式。ここでは、日本最大の公募型広告賞として、特色ある作品が多数集まりました。今回の応募作品数はなんと60万2673点。内、グランプリを受賞したのは、鴻池運輸が出題したテーマに対し、石神慎吾さんが制作した音声広告作品【取るのかい?取らないのかい?どっちなんだい?】でした。
音声広告部門での快挙
グランプリ受賞の作品は、音声広告部門からのもので、実に37年ぶりにこのカテゴリーからの受賞となりました。石神さんのアイデアは、軽快なキャッチコピーとキャラクターのユーモアを交えたストーリーテリングが特徴で、聴く者を惹きつけます。特に「フンコロガシ」の例えを使うことで、興味を引く工夫がなされています。
各賞受賞者と作品の概要
グランプリ受賞作品
- - 作品名: 【取るのかい?取らないのかい?どっちなんだい?】篇
- - 受賞者: 石神 慎吾さん
- - 協賛企業: 鴻池運輸
- - 課題: 「一言では説明できないKONOIKEグループの事業の魅力を表現できるアイデア」
このグランプリ作品の中では、フンコロガシという面白いキャラクターを使い、業務の一部として運輸の役割をコミカルに表現しています。
特別賞・ゴールド賞受賞作品
- - 作品名: お会計は既に済んでおります。
- - 協賛企業: エバラ食品工業
- - 受賞者: 岩﨑 良太さん
- - 課題: エバラのたれを使って「おうち焼肉」をしたくなるアイデア
その他の受賞作品
さまざまな企業の出題に対して、各賞を受賞した魅力的な作品も多数存在しています。例として、業界の課題に創造的に応えた谷口泰星さんの「キーエンスの業務自動化RPA」があり、ユーモアを交えつつ業務の効率化をアピールしました。
中高生部門でも連覇達成
また、中高生部門のグランプリを受賞したのは、山本詩絵さんの「AIは、私の志望校を笑わない。」。昨年に続いての連覇は、彼女のアイデアの革新性を裏付けています。応募作品件数は2万7319件に達し、審査は厳正に行われました。彼女は特別審査員賞など含め合計6冠を達成したとのこと。
審査員と対談
宣伝会議賞では、審査員による特別対談も行われ、業界の著名なクリエイターたちが集った様子が報じられました。対談には、審査員長の阿部広太郎氏と特別審査員のモモコグミカンパニーさんが参加し、広告における「言葉との向き合い方」について熱心に議論しました。
アーカイブ配信
贈賞式の模様はYouTubeの公式チャンネルでアーカイブとしても配信されています。受賞作の詳細や審査員の講評は月刊『宣伝会議』の6月号に掲載される予定で、次回の応募は2024年8月から開始されます。
今期は審査員としても著名なコピーライターが参加し、さらなる多彩なアイデアが期待されています。広告業界での新たな挑戦が広がる中、この賞は若い世代のクリエイティビティを引き立てる重要な舞台とも言えます。受賞作品は、公式サイトでもチェックできますので、ぜひご確認をオススメします。