スポGOMI甲子園2025 千葉県大会の模様
2025年9月23日(火・祝)、千葉市中央公園にて行われた『スポGOMI甲子園2025 千葉県大会』は、高校生たちが参加する独自のごみ拾い大会で、全7つのチームが集まりました。このイベントは、参加者が楽しく競い合いながらごみの収集活動を行うことで、海洋ごみ問題への関心を高めることを目的としています。
スポGOMI(スポーツごみ拾い)とは、陸から海に流出するごみの大部分が生活の中で発生することに着目した活動です。高度経済成長から続く都市化や消費の拡大によって、環境問題が深刻化している現代、スポGOMI甲子園は高校生の力を借りてごみ問題の解決に貢献することを目指しています。
優勝チーム「黎明1」の快進撃
大会の結果、千葉黎明高校から出場した「黎明1」チームが栄光の頂点に立ちました。彼らは、開始直後から戦略的にごみを拾い、最終的に8.12kgのごみを収集。総得点は1,533.5ポイントに達し、準優勝チームに202.5ポイントの差をつけての勝利を収めました。このチームは、特にスタート地点からのごみを早い段階で確保することでリードを広げていきました。
イベントに参加した他のチームも初出場であり、どのチームが勝つのか予測が難しい状況でしたが、「黎明1」の計画的な動きが勝利を導いた一因となりました。また、別のチーム「恋焦がれるかわちい乙女の集まり♡」は、独自のデザインを施した軍手でオリジナルアイテム賞に輝き、3位入賞となりました。
環境への気づき
千葉市中央公園は、市民の憩いの場として知られていますが、その背後には数多くのごみが潜んでいます。参加者たちは、驚くほど多くのごみが存在することを発見し、その意義を強く感じました。「誰でも自由に使える場所だからこそ、一人ひとりが自分ごととして向き合う必要がある」と語る声が印象的でした。海の環境問題は、陸からの流出が大きな要因であるため、身近な場所での行動が重要であることを再確認した瞬間でした。
大会後、優勝チームのメンバーは、「私たちはチームでごみ拾いをすることができて良かった。まちにこんなにごみがあるとは驚いだ。全国大会では千葉県代表として優勝を目指し、スポGOMIワールドカップにも出場したい」と意気込んでいました。彼らの思いは、次世代の環境保護意識を高めるための強いメッセージです。
参加団体の背景
一般財団法人日本財団スポGOMI連盟は、このようなイベントを通じて、環境問題への認識を広げ、持続可能な社会の実現を目指しています。また、一般社団法人海と日本プロジェクトは、地域の特性を活かした海とのふれあいを促進しており、このような取り組みが千葉県と海とのつながりを深める手助けとなっています。
スポGOMI甲子園は、ただの競技ではなく、環境問題に対して一人ひとりがアクションを起こすきっかけとなる重要なイベントです。これからも、全国各地で高校生たちの活躍が期待されています。