日本エアロスペースが顔認証QRチケット「ITSUMII QR」を実用化、デジタル時代のチケット管理を革新

日本エアロスペースが実現した新しいチケットシステム

日本エアロスペース株式会社は、最新の技術を駆使した顔認証QRコードチケット「ITSUMII QR」を発表しました。この新しいチケットシステムは、新型コロナウイルスの影響で求められている感染拡大防止対策を踏まえたもので、従来のチケットの欠点を克服しています。特に、人が集まるイベントやライブ会場での感染拡大を防止する役割を果たすことが期待されます。

開発の背景

新型コロナウイルス感染症の影響により、イベント参加者の健康管理や連絡先の把握がこれまで以上に重要視されています。加えて、従来の紙のチケットは転売行為が容易であり、紛失リスクが伴います。これらの課題を解決するために、日本エアロスペースは顔認証技術を活用したQRコードベースのチケットシステムを開発しました。この革新的なアプローチは、入場時に顔認証を行うことで本人確認を効率化し、安心・安全なイベント体験を提供します。

ITSUMII QRの仕組み

顔認証QRコードチケット「ITSUMII QR」の利用プロセスはシンプルです。まず、ユーザーはチケット購入時にユーザー名を入力し、その後Webまたはアプリ上で顔写真を登録します。この情報に基づいて、QRコードが生成され、購入者のメールに送信されます。イベント当日、来場者はこのQRコードを提示し、その際の顔写真情報と照合されることで無事に入場が許可されます。

このシステムの強みは、従来のように紙チケットを使用せず、生体認証技術を搭載することで不正転売や不正利用を防ぐ点です。さらに、顔認証を用いることで、直接的な身分証確認を避けることができるため、新型コロナウイルスの感染対策にも寄与します。

さまざまな活用方法

「ITSUMII QR」はイベントやエンターテイメントだけでなく、金融、交通、セキュリティといった幅広い分野での応用が期待されます。また、個人のプライバシーを守りつつ、非接触な本人確認が実現できるため、ペーパーレスでの運用が可能です。このように、今後のデジタル社会において、様々なシナリオで活用されることが想定されます。

イベントあんしん登録サービスとの連携

さらに、「ITSUMII QR」は「イベントあんしん登録サービス」とも連携可能です。このサービスでは、事前に参加者が専用サイトでアンケートに回答し、その結果と本人確認情報をQRコードに統合します。このQRコードを使用することで、濃厚接触者が発生した場合にも迅速に情報を提供することができます。

日本エアロスペースのビジョン

日本エアロスペース株式会社は、伊藤忠商事グループの一員として航空宇宙分野に特化した企業です。「オンリーワン」「ニッチトップ」というコンセプトのもと、顧客ニーズに応じたサービスを提供し続けています。近年では、先進技術の導入を進め、次世代の航空・技術ビジネスカンパニーとしての進化を目指しています。

これからも、同社は国内外の取引先に対し、高品質でユニークなサービスを通じ、日本の社会インフラや安全保障にも貢献していくことでしょう。これらの取り組みは、デジタル化が進む未来において、さらなる成長を実現するための重要な一歩と言えます。