持続可能性を追求する北海道マイワシ漁業改善プロジェクトの始動

北海道マイワシ漁業改善プロジェクト始動！

北海道の漁業に新たな希望が芽生える中、複数の企業が協力し、持続可能なマイワシ漁業の確立を目指す「北海道マイワシ漁業改善プロジェクト」が始まりました。本プロジェクトは、飼料原材料の持続可能性を担保するためのMSC認証の取得を目指しています。これにより、日本の養殖サプライチェーン全体の競争力向上を図る狙いがあります。

MSC認証の重要性とFIPの取り組み

MSC認証（Marine Stewardship Council）とは、持続可能な漁業を促進するための認証制度です。国内外でのASC認証の需要が高まる中、漁業改善プロジェクト（FIP）は、その一環として重要な役割を果たしています。このプロジェクトでは、漁獲データの記録や周辺生態系への影響のモニタリングを行い、持続可能な漁業の未来を築くための管理目標を策定します。

まずは、プロジェクトに参加している株式会社浜平漁業が保有する「浜平丸」における操業情報と北部太平洋系群マイワシの資源情報を収集します。このデータを基に、UMITO Partnersが実施するMSC認証の簡易審査によって浮き彫りになった課題を解決するための計画が着手され、FIP活動計画を策定することになります。

参加企業のコメント

プロジェクト参加会社の代表たちは、持続可能な漁業の必要性を強調しています。浜平漁業の代表取締役である山田洋二氏は、「漁業を持続可能に続けるためには、マイワシの資源を豊かに保つことが重要であり、他社との協力が不可欠」と述べています。また、池下産業の社長・池下藤一郎氏は「マイワシの価値向上に向け、漁業者と共に取り組んでいく」と意気込んでいます。

さらに、兼松株式会社の岩瀬裕紀氏は、持続可能なサプライチェーン構築の重要性を訴え、「これからも安心安全な飼料原料の供給に努めていきたい」と話しました。

UMITO Partnersの役割

プロジェクトを牽引するUMITO Partnersの代表取締役社長、村上春二氏は、「SDGsに繋がるプロジェクトは、水産業の成長に不可欠で、この取り組みが広まりを見せることを期待しています」と語ります。彼らは地域の漁業の持続可能性を高めることを目指し、ビジネスやクリエイティブの観点から全面的にサポートしています。

未来に向けた展望

「北海道マイワシ漁業改善プロジェクト」は、持続可能な漁業の推進だけでなく、これは日本の水産業全体の発展にも寄与する取り組みです。各企業の協力の下、マイワシ資源の豊かな管理を実現し、より良い未来を築くため、参加者は今後も積極的に改善活動を進めていく予定です。持続可能な発展の実現に向け、今後の成果に大いに期待が寄せられています。