アブライ・ティオサン展
2025-07-04 16:36:55

セネガルの文化を体感!アブライ・ティオサン展が開催されます

アブライ・ティオサン:描く人生、映画に生きる人生



2025年7月5日から8月24日まで、東京・南青山のspace Unで『アブライ・ティオサン:描く人生、映画に生きる人生』展が開催されます。この展覧会では、セネガル出身の多才なアーティスト、アブライ・ンジャイ・ティオサンの画業を中心に、その生きた文化と個性を深く感じることができる機会が提供されます。

展覧会の概要


展覧会の初日、7月5日には17時から18時までキュレータートークが行われ、その後19時からはレセプションが開催される予定です。主要な展示内容には、ティオサンのオリジナル・ドローイングが100〜200点展示されます。これらの作品は、フロラン・マッツォレーニのコレクションから選ばれたもので、セネガル独立後の文化の文脈におけるティオサンのユニークな視覚表現が反映されています。

小さなサイズの作品群は、多様なテーマを表現しており、日常生活や都市文化を独自のユーモアや情熱で捉えています。さらに、1960年代の新聞記事や私物、名刺、書き込みのある写真といった、これまでの展示では観覧できなかった資料も公開され、ティオサンの世界をより深く体験できる構成となっています。

ドキュメンタリー映画の上映


展覧会の最後には、2018年に製作されたフロラン・マッツォレーニによるティオサンのドキュメンタリー映画が上映されます。この映画は、ティオサンが長年を過ごしたティエスの街並みを辿りながら、彼の生活環境や思いを丁寧に描写しています。オリジナルのドローイング作品にフォーカスした展示なため、タペストリーや複製品の展示はなく、アーティストの本物のエネルギーを観覧者は直接感じることができるでしょう。

アブライ・ティオサンの多様なキャリア


アブライ・ティオサン(1936年生まれ)は、歌手、画家、劇作家、俳優として非常に幅広い活動を展開してきました。彼の作品にはセネガルの文化史や個人的な経験が深く織り込まれており、1960年代にはセネガルで非公式な国歌として知られる「タレン・ランピ」を作曲したことでも知られています。この楽曲は、アフリカにおける文化の覚醒を象徴する重要な瞬間となりました。

1964年には、ティエス・ロイヤル・バンドやセネガル国立オーケストラでの音楽活動を経た後、自身の楽団「ティオサン・クラブ」を結成しました。彼は長年にわたり、アフリカの伝統的な音楽やジャズ、アフロキューバン音楽に影響を受けてきましたが、独自の音楽スタイルを築き上げました。彼の作品は、資料としても高く評価され、国連本部で展示されたこともあります。

文化交流の架け橋


space Unは、東京の新たな芸術文化のプラットフォームであり、アフリカの現代アートを日本に広めるために設立されました。この個展は、space Unの1周年記念として開催され、アフリカの現代アートへの情熱とアーティストたちの支援を祝います。

これからアブライ・ティオサン展は、アートを通じて異文化の理解を深める貴重な機会を提供します。アブライの引き出す独特な視点や、彼の人生の一部を感じる体験をぜひお楽しみください。現代アートの魅力を一緒に探索してみましょう。


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会社情報

会社名
space Un合同会社
住所
東京都港区南青山Klo南青山ビル1階
電話番号
090-2862-8044

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