アストロスケールと日本旅行、宇宙環境教育プログラムを共同開催

宇宙環境問題に立ち向かうSTEAM教育プログラム

宇宙産業における環境問題が急速にクローズアップされています。それを受けて、株式会社アストロスケールと日本旅行が共同で開発したSTEAM教育プログラムが、2024年9月から始まる予定です。このプログラムでは、宇宙デブリ（宇宙ごみ）の問題を中心に、宇宙環境に対する理解を深めることを目的としています。

プログラムの目的とは？

この教育プログラムは、若い世代に宇宙の環境問題についての意識を喚起し、持続可能な未来への貢献を促すことを目指しています。特に中高生を対象にしており、宇宙に関連する技術や取り組みについて理解を深めるための機会を提供します。

共同開発の背景

アストロスケールは、宇宙における持続可能な環境作りを目指し、デブリ除去を含む様々な取り組みに注力しています。東京都墨田区にある「オービタリウム」という見学施設では、人工衛星やデブリの現状を示す映像や展示を行い、多くの人々に宇宙環境の重要性を伝えてきました。

一方、日本旅行は宇宙開発に対する豊富な経験を持ち、学生研修旅行の計画などを行ってきました。両者の強みを活かして共同開発したこのプログラムは、宇宙環境問題をより身近に感じてもらうための最適なアプローチです。

プログラムの内容

このSTEAM教育プログラムは、以下の3つの段階で構成されています：

1. 見学前: 各学校で生徒に事前学習用のワークシートを配布し、宇宙の環境問題に関する基礎知識を学習します。
2. 見学当日: 施設内での座学やオービタリウム見学を通じて、アストロスケールの取り組みやデブリ問題についての理解を深めます。実際に宇宙の環境問題について考え、参加者が感じたことを発表するセッションも設けられています。
3. 事後学習: 見学後、生徒がワークシートを通じて学びを振り返り、自身の理解を深めることができる時間を持ちます。

未来を見据えた取り組み

このプログラムのさらに重要な点は、学生たちが宇宙環境を維持するための役割を自らが担うことに目を向けることです。宇宙は私たちにとって身近になってきていますが、その現状を維持し、さらなる発展を遂げるためには、次世代の担い手の育成が不可欠です。プログラムを通じて、学生たちが宇宙に対する関心を深めしっかりとした知識を得ることができれば、将来的には持続可能な宇宙環境の実現に向けた一歩になるでしょう。