津南醸造、インドネシアBRINを訪問し新たな発酵技術を探求
2025年9月26日、新潟県津南町に本社を置く津南醸造株式会社が、インドネシア国立研究革新庁(BRIN)のBandung KSTを訪れました。この訪問は、当社の発酵技術を通じて東南アジアの地域資源を活用する新たな取り組みの一環です。
当日は、BRINにて発酵食品の研究を手がけるDr. Nur Akmalia Hidayatiによる研究施設の案内がありました。彼女はインドネシアでも進行中のスピルリナやユーグレナなどの微細藻類を用いた「グリーンテンペ」の研究について詳しく解説してくれました。これにより藻類の高い栄養価と機能性を発酵食品に応用する可能性が示されたのです。
日本においても藻類を添加した発酵食品の研究が進んでおり、米麹やテンペ、ヨーグルトといった食品の抗酸化能や機能性向上が期待されています。このような国際的な交流と知見の共有は、発酵技術のグローバルな可能性を再確認する貴重な機会となりました。
津南醸造からは、新潟県津南町の豪雪地域の「テロワール」を活かした米を使用した発酵プロセスや、現地特有の果実であるドリアンやリュウガンを原料とした微生物発酵に関する意見をDr. Nurと交わしました。これにより、発酵食品の新たな未来像を描くためのアイデアが膨らみました。
今回の交流を通じて、津南醸造は引き続き地域資源を活かしながら、伝統と先端技術を融合させ、新しい持続可能な食文化の創造を志向してまいります。
津南醸造について
津南醸造株式会社は、新潟県中魚沼郡津南町に本社を構える酒蔵です。日本有数の豪雪地帯に位置し、標高2,000m級の山々から湧き出る天然水を使用して酒を造っています。地元産の酒米「五百万石」や「魚沼産コシヒカリ」を用いた製品が特徴で、2025年には「越後流酒造技術選手権大会」にて新潟県知事賞を受賞しました。
津南醸造では、伝統の酒造りとともに、地域の特色を生かしたフォワードな取り組みを展開しています。関心のある方は、ぜひ公式サイトをご覧ください。
津南醸造WEBページ