アートのまち大阪・北加賀屋の魅力が詰まったマップ「北加賀屋CHAOS」2024年版発行!
大阪市住之江区北加賀屋エリアは、かつて造船業で栄えていましたが、産業構造の変化に伴い、空き工場や空き家が増えていました。そんな北加賀屋をアートで活性化しようと、2009年から千島土地株式会社が「北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ構想」を提唱し、アートによるまちづくりを推進しています。
このたび、北加賀屋に点在するクリエイティブ拠点やまちなかアートスポット、魅力的な飲食店を紹介するマップ「北加賀屋CHAOS(カオス)」の2024年版が発行されました。最新スポットや新作アートを網羅し、内容もボリュームアップ。まちの魅力をさまざまな視点から紹介しています。
北加賀屋CHAOS 2024で紹介されている最新スポット
● SMASELL Sustainable Commune
元鉄工所をリノベーションした約200坪の敷地に、衣・食・住にまつわる、人や環境にやさしいブランドが集結した複合施設です。ファッション、インテリア、アート、家庭雑貨、食品を取り扱う7つのショップとカフェが入居しており、「おいしい」・「たのしい」・「うれしい」という人間の直感的な感覚でサステナビリティやパーマカルチャーを体感できます。2024年8月9日(金)にグランドオープン予定ですが、7月19日(金)にはオープニングパーティー、20日(土)、21日(日)にはプレオープンが開催されます。
● RESTYLE OSAKA
2024年7月6日にオープンしたインテリアショップです。北欧・ミッドセンチュリー・アンティーク・ヴィンテージ・レトロなど、年代や国籍を問わずセレクトされたあらゆるジャンルのユーズド家具や雑貨を販売しています。家具の買取りも行っています。
● 本のすみか
2024年7月15日にオープンした小さな本屋です。古本、新刊、ZINEやリトルプレスなどの個人出版の本、雑貨を取り扱っています。今まで出会ったことのなかったような本との出会いがあるかもしれません。読書会やワークショップなどのイベントも計画中です。
北加賀屋CHAOS 2024で紹介されている最新まちなかアート
● 野原万里絵《日々の集積》
線や形を追求し、多数のドローイングを制作するアーティスト・野原万里絵の作品です。タカラスタンダード株式会社のホーローに印刷され、精細に表現されたドローイングに加え、額縁は野原自身がペイントしています。
● REMA《FOREIGIN MATTER:’Sand in woman’》(異物:砂の女)
粒子径1mm以下の砂の集合によって作られた彫刻作品です。流動的な砂が凝固され、積み上げられることで、眼前に彫刻として立ち現れます。
● Ella & Pitr《La dance du porte-clé》、《Oyasushinasai》
世界各地でビルの屋上や広場で巨大な作品を発表しているフランス出身のアーティストユニット・Ella & Pitrが、北加賀屋の元弁当屋の壁一面を使って作品を制作しました。《La dance du porte-clé》は、ひょっとこ踊りをするキーホルダーとそれを見つめる女の子という、ユーモア溢れる場面が描かれた作品です。《Oyasushinasai》は、元弁当屋にちなみ、お寿司のベットでElla & Pitrが眠る様子が描かれた作品です。
北加賀屋のアートへの取り組み
北加賀屋は、かつて造船業で栄えていましたが、産業構造の変化に伴い、造船所の転出が進み、空き工場や空き家が増えていました。2004年の「NAMURA ART MEETING ’04-‘34」をきっかけに、千島土地株式会社は2009年に「北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ構想」を提唱しました。遊休不動産をアートにより活用する取り組みが進み、アーティスト、アートNPOなど多様な関係者が集積しています。現在約50か所の拠点があり、それぞれが独自に活動を展開しています。エリア内には国内外のアーティストが描いた多数の壁画や屋外アート作品も点在し、アートのまちとして来訪者も増加しています。
北加賀屋CHAOS 2024を手に、北加賀屋のまちあるきを楽しもう!
「北加賀屋CHAOS」は、北加賀屋の施設や飲食店などで配布されています。また、PDFデータをダウンロードすることもできますので、ぜひご活用ください。北加賀屋CHAOSを手に、北加賀屋のまちあるきを楽しんでみてはいかがでしょうか?