エジプトの歴史的遺産であるピラミッド。長い間、これらの建造方法は謎に包まれてきましたが、GIZA 3D Surveyチームがこの神秘を解き明かすための研究を進めています。このプロジェクトは、クラウドファンディングサービス「Readyfor」を通じて資金調達を行い、新たなデータ生成へ向けた支援を募集中です。
現在、800万円を第一目標とし、さらに1400万円をネクストゴールに設定してプロジェクトは進行中。期間は2018年9月14日から11月30日までの77日間で、一般の人々からの支援を受け付けています。支援者には、プロジェクトで使用するロゴ入り野帳や、チームTシャツ、さらには3Dデータから作成したギザの三大ピラミッドのクリスタルといったリターンも用意されています。
このGIZA 3D Surveyチームは、産学官連携のオープンイノベーションプロジェクトとして立ち上がり、民間企業と大学の専門家が集結しました。リーダーである河江肖剰氏は名古屋大学高等研究院のエジプト考古学者で、ピラミッドや古代都市の発掘に取り組んできた経験があります。さらに、ドローンを用いた世界初の三大ピラミッドの3D計測も行い、その功績により2016年には米国ナショナルジオグラフィック協会から「エマージング・エクスプローラー」に選ばれています。彼はまた、TBSの「世界ふしぎ発見」やNHKスペシャルにも出演し、エジプト文明の魅力を広めています。
研究の重要性
ピラミッドの建造方法に関しては、これまでいくつかの仮説が存在しますが、具体的なデータに基づく証明は不足しています。古王国時代のピラミッドは技術・保存状態ともに優れていますが、その内部構造については依然として謎が多いのです。推測される構造としては、整形された石が水平に積まれているもの、中心に向かって傾斜しながら重ねられたレイヤー状の構造、内部に階段状のコアを持つものなどが挙げられていますが、これらはいずれも証拠が乏しいため確定的ではありません。
このプロジェクトが成功すれば、ピラミッドの詳細な構造を把握できるだけでなく、その周囲に存在する遺構や古文書との関連性も明らかになるかもしれません。これは4500年前の社会がどのように変遷したかという重要な情報を提供することにもつながるでしょう。
皆さんもぜひこの魅力的なプロジェクトに注目し、支援の輪を広げていく手助けをしてみませんか?クラウドファンディングの詳細は、
こちらのリンクから確認できます。