大阪王将が進化を続ける理由
餃子専門店「大阪王将」は、2024年9月に神奈川県川崎市に新たにオープンする鷺沼駅前通り店に、調理ロボット『I-Robo2』を導入します。これは、調理技術を革新し顧客サービスの向上を目指す取り組みの一環であり、今後のお店の成長に期待感が高まります。
『I-Robo2』導入の背景
大阪王将は、すでに2023年10月から大阪王将西五反田店において、初代の調理ロボット『I-Robo』をテスト導入しており、その結果、業務の効率化や顧客層の多様性を実現しました。『I-Robo』を使うことで、職人は他の調理準備や接客に専念でき、特に混雑時における提供時間の短縮に成功したと言います。
また、西五反田店では「逸品料理+炒飯」という新しい定食スタイルが好評を博し、客単価の向上にも寄与しています。しかし、初代ロボットの導入を通じて見えてきた課題を解決するため、テックマジックとの共同研究を重ねた結果、さらに進化した『I-Robo2』の導入に至ったのです。
『I-Robo2』の特長
新たに導入される『I-Robo2』は、熟練職人の技術を再現する能力に加え、フライパンの熱伝導率をアップさせ、高温での調理がより迅速に行えるようになりました。これによって、中華料理に欠かせない炒め物の調理時間が短縮され、洗浄時間の短縮も実現しています。また、タッチパネルの画面サイズが大きくなり、使いやすさも向上。ユニバーサルデザインが進化し、誰でも直感的に操作できる設計が施されています。
顧客体験の向上を目指して
大阪王将は、タッチパネルでの注文やキャッシュレス決済の導入によって、より便利でスムーズな顧客対応を行えるよう努力しています。『I-Robo2』の導入に加えて、ボタン一つで床洗浄を行えるテクノロジーも取り入れるなど、厨房業務の負担を軽減し、顧客とのコミュニケーションに注力する姿勢が垣間見えます。
テックマジックと大阪王将のビジョン
テックマジックは、「持続可能な食インフラ社会を実現する」というビジョンを掲げ、AIやロボット技術を駆使して人手不足の解消に取り組んでいます。大阪王将とのパートナーシップを通じて、食の生産性を高め、顧客にとってより良い体験を提供するべく、共に進化を続けています。
大阪王将の創業の精神
1969年に大阪で創業した大阪王将は、創業以来の看板メニューである「元祖焼餃子」を中心に、質の高い中華料理を手頃な価格で提供し続けています。2024年には創業55周年を迎えるにあたり、「めっちゃええやん」をテーマに、地域の人々に元気と笑顔を届ける料理を提供したいと考えています。これからも日々進化を続ける大阪王将は、新たな食の体験をお客様に提案し、地域に根付いた飲食店として躍進していくことでしょう。